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糖尿病における肝臓マンノース利用障害

研究課題

研究課題/領域番号 20K19677
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関高知大学

研究代表者

天野 絵梨  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (20866975)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードマンノース / 糖尿病 / 肥満 / インスリン感受性
研究開始時の研究の概要

近年の代謝疾患における代謝マーカーの網羅的解析では、グルコースのエピマーであるマンノースは糖尿病発症予測因子や高度肥満患者におけるインスリン抵抗性マーカーとして注目されている。申請者は、糖尿病患者では空腹時血中マンノースが、肥満と独立してインスリン感受性と負に相関することを明らかにし、糖尿病におけるマンノース代謝障害が示唆された。本研究では、肝臓におけるマンノース利用障害の詳細を肥満モデルと糖尿病モデルを比較しつつ動物実験で明らかにする。肥満・糖尿病モデルでのマンノース取り込み、関連酵素のmRNAレベル・蛋白レベル・活性の評価を対照と比較して行ない肝臓でのマンノース利用障害を総合的に評価する。

研究実績の概要

近年、網羅的解析にてマンノースは糖尿病発症予測因子として注目されており、高度肥満非糖尿病患者では、肝臓でのマンノース利用障害が示唆されている。申請者は糖尿病患者では空腹時血中マンノースが肥満と独立してインスリン感受性と負に相関することを明らかにした。これらは糖尿病におけるマンノース代謝障害を示唆するが、詳細は明らかでない。
2020、2021年度はWistar ratをコントロールとして、糖尿病モデルとしてGK ratを用い12時間絶食とし、マンノース代謝に関わる酵素である hexokinase 1(HK1)、hexokinase 2(HK2)、glucokinase (GK)、phosphomannomutase 1、GDP-mannose pyrophosphorylase Aを肝組織検体でのRT-PCR、肝組織ホモジネートでのWestern blotを施行し発現を評価した。糖尿病群において、RT-PCRでのHK1発現増加、Western blotでのGK発現増加が見られた。
2022年度は肥満モデルとしてWistar ratを高脂肪食[high fat diet (HFD)]で飼育した群を用いて酵素活性を測定したが、十分な体重増加が得られず、2023年度はグルコース含有水(25%Glucose)を加えた肥満モデルを作成した。
Wistar ratを高脂肪食+グルコース飲水群(HFD+25%GLU)とコントロール群に分け、12時間絶食とし空腹時HK、GKの活性測定、肝組織検体でRT-PCRを施行した。HFD+25%GLU群(体重 336.2±10.9g、血糖 190.8±12.7mg/dL)はコントロール群(体重 312.6±11.8g、血糖 165.4±12.5mg/dL)に比べて体重増加が得られたが、酵素活性、RT-PCRによる遺伝子発現については現在検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

臨床・教育業務の増加により時間が制限されたためでなく、実験補助をいただく技術補佐員も退職、人手が減少したため。
肥満モデルの作成にあたり、高脂肪食以外の負荷について実験系の確立に時間を要したため。

今後の研究の推進方策

肥満モデルについては高脂肪グルコース負荷による体重増加が得られたが、空腹時のマンノース濃度やマンノース代謝関連酵素の評価については再現性の有無も含めて検討中である。また、糖尿病モデルであるGKラットに高脂肪グルコース負荷を行うことでの肝臓でのマンノース利用障害についての評価も検討している。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Undercarboxylated osteocalcin correlates with insulin secretion in Japanese individuals with diabetes2020

    • 著者名/発表者名
      Funakoshi S, Yoshimura K, Hirano S, Ohmi S, Amano E, Fukuda Y, Terada Y, Fujimoto S
    • 雑誌名

      Diabetol Metab Syndr

      巻: 12 号: 1

    • DOI

      10.1186/s13098-020-00579-3

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 様々な耐糖能の程度の日本人における血中チロシンとインスリン感受性との相関分析2022

    • 著者名/発表者名
      天野 絵梨、吉村 久美子、船越 生吾、平野 世紀、近江 訓子、江口 智浩、門脇 祐治、寺田 典生、藤本 新平
    • 学会等名
      第64回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 様々な耐糖能の程度の日本人における血中分岐鎖アミノ酸とインスリン感受性・アディポネクチンとの相関分析2021

    • 著者名/発表者名
      天野 絵梨、船越 生吾、吉村 久美子、 平野 世紀、近江 訓子、寺田 典生、藤本 新平
    • 学会等名
      第64回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] Correlation analysis between insulin sensitivity, branched-chain acid, and adiponectin levels in Japanese individuals with varying degrees of glucose tolerance2020

    • 著者名/発表者名
      Eri Amano, Kumiko Yoshimura, Shogo Funakoshi, Seiki Hirano, Satoko Ohmi, Yoshio Terada, Shimpei Fujimoto
    • 学会等名
      American Diabetes Association, 80th Scientific Sessions, Chicago (On line sessions), IL, USA
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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