研究課題/領域番号 |
20K19687
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
阿部 百合子 日本大学, 医学部, 准教授 (70750660)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 内臓脂肪 / コレステロールサブクラス / メタボリックシンドローム / 小児 / 内臓脂肪面積 / ウエスト周囲長 |
研究開始時の研究の概要 |
小児メタボリックシンドローム(MetS)の基本病態は過剰な内臓脂肪蓄積である。内臓脂肪の標準測定法は腹部CTだが、放射線被爆の問題がある。脂質異常では、MetS診断項目は低HDLコレステロール血症と高中性脂肪血症のみである。コレステロールの質的量的異常が生活習慣病のリスクとなるが、現在の診断基準では十分に抽出しきれていない。 本研究では、腹部生体インピーダンス法を用いて、内臓脂肪面積を放射線被爆なしに測定する。更にコレステロールサブクラス解析を用いて、生活習慣病が高リスクの脂質異常パターンを同定する。これらを用いることにより生活習慣病リスクの高い小児を高感度に選定できる。
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研究成果の概要 |
メタボリックシンドロームの基本病態は過剰な内臓脂肪蓄積である。内臓脂肪面積の標準測定法は腹部CTだが、放射線被爆の問題がある。本研究では、腹部生体インピーダンス法(aBIA)を用いて、被爆なく低侵襲に小児の内臓脂肪面積を測定し検討した。aBIAを用いた測定値を小児に合わせて補正すると、腹部CTによる内臓脂肪面積と相関した。また、小児のコレステロールの詳細な変化を捉えるため、コレステロールのサブクラス解析を行った。large LDLコレステロールは内臓脂肪面積と相関しないが、medium, small, very small LDLコレステロールは内臓脂肪面積と相関した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児メタボリックシンドロームは、成人の生活習慣病へ直結する。本研究は、放射線被爆のない内臓脂肪計(aBIA)による内臓脂肪面積測定を行い、その有用性を発見した。また、メタボリックシンドロームに基づく動脈硬化性のリスクを評価する為、コレステロールサブクラス解析を行い明らかにした。本研究により、負担が少ない方法でより詳細にリスクを評価する事が可能となり、小児期からの適切な予防とフォローアップに繋がる。
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