研究課題/領域番号 |
20K19689
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
金 鉉基 早稲田大学, 総合研究機構, その他(招聘研究員) (10791874)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 運動実施時間帯 / 血糖値変動 / 時間運動学 / 血糖値 / 時計遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病患者は、日本だけでなく諸国においても年々増加しており、深刻な社会問題となっている。それゆえ、糖尿病を効果的に予防・改善するための方策を確立することは急務である。運動は健康の維持・増進や糖尿病予防に有効である。一方、ヒトにおける糖耐能は日内変動を示しており、朝に比較して夕に低下していることが報告されている。そのため、朝または夕の異なる運動実施時間帯における血糖値および体内リズムへの影響は異なる可能性がある。そこで、本研究では異なる運動実施時間帯における持久性運動が血糖値および体内リズムに及ぼす影響について検討する。
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研究成果の概要 |
本研究は、朝または夕の短期間(1週間)持久性運動が血糖値変動に及ぼす影響について検討することを目的とし、健康な若年男性を対象として検討を行なった。その結果、夕の持久性運動後において朝の持久性運動後と比較して穏やかな24時間の血糖値変動が示された。また、各食後の血糖値変動のAUCにおいても朝試行に比べて夕方試行で低値を示し、朝食と夕食で朝試行に比較して夕方試行で有意な低値が示された。 これらの結果から、夕の持久性運動は、朝の持久性運動に比較して日中の血糖値コントロールのためにより有効である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、異なる運動実施時間帯(朝・夕)から24時間の血糖値変動に着目し、持久性運動の効果を検討した。その結果、夕の持久性運動は、朝の持久性運動に比べて24時間の血糖値コントロールにより好ましい影響を与える可能性が示唆された。本研究の主な知見は、糖尿病などの生活習慣病を予防・改善させる上で、現場での指導に直接利用できる有益な情報をもたらすといえる。また、様々な病態や疾患との関連性についても示唆できる可能性があり、研究の更なる発展性が期待できる。
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