研究課題/領域番号 |
20K19694
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
崎田 正博 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (10582190)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ラット / 脛骨神経 / 加齢性退行 / 小胞体ストレス応答 / 末梢神経 / 骨格筋 / 毛細血管 / 加齢 / 変性 / 退行 / 老化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、以下の研究1と2の2部で構成される。 研究1:脛骨神経・毛細血管および骨格筋・毛細血管はどの時期から退行するか 飼育過程で5箇所の週齢時点(5群)に到達したラットの脛骨神経(末梢神経)、ヒラメ筋・足底筋(骨格筋)および毛細血管を解析し、各組織がどの時期から退行するか組織形態学的に検証する。 研究2:脛骨神経・血液間と骨格筋・血液間のクロストークは加齢に伴い低下するのか 研究1の形態学的変化の背景にある脛骨神経、骨格筋および血液の生存・修復関連因子と退行関連因子の加齢に伴う変化を生化学的に解析し、脛骨神経・血液間と骨格筋・血液間のクロストーク破綻を網羅的に検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、脛骨神経およびヒラメ筋の生存・修復因子のクロストークおよび退行因子(アポトーシスと酸化ストレス)の加齢に伴う動態を生化学的に解析し、退行を網羅的に検証することを目的とした。しかし、高齢ラットの作成に2年を要し、その後に全サンプルの解析が膨大であったことから、神経サンプルのみの解析となった。 脛骨神経の加齢性退行メカニズムとして、加齢に伴う神経組織内における酸化ストレスの増加により変性タンパク質の増加とアポトーシスの関与が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の転倒は、廃用症候群や認知症を併発させるイベントとして社会問題になっている。近年、末梢神経退行と転倒に関連があると報告されているが、末梢神経退行の生化学的メカニズムは縦断的に明らかにされていない。本研究の成果は、高齢者の転倒に起因する末梢神経退行の予防・改善の一助となる。すなわち、従来からの主要な転倒予防・改善策である筋力強化に編重した概念から脱却し、末梢神経退行の機序に応じた予防・改善策の開発に対して先駆的な役割を果たすと考えられる。
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