研究課題/領域番号 |
20K19702
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
中奥 由里子 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 非常勤研究員 (60847929)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 認知症 / 軽度認知障害 / 画像バイオマーカー / 脳MRI画像 / 拡散テンソル画像 / Arterial Spin Labeling / マルチモーダル / 地域在住 / 脳MRI / 早期診断 |
研究開始時の研究の概要 |
老年期認知症は、中年期より無症候性の脳病理変化が徐々に進展し、長期の発症前段階を経たうえで最終的に顕在化する。このため、中年期の“無症候期”において、認知症発症、認知機能の増悪のバイオマーカーの開発に成功すれば、認知症発症の予防に貢献できる。 本研究は、24時間の生活モニタリングを行なっている、宮崎県延岡市の約150人のコホートに対して、(1) 脳萎縮,そして大脳白質におけるネットワークの障害度を定量し、人工知能を用いてこれらを統合する。(2) 脳MRI画像やApoE遺伝子多型(PCR法を用いた迅速判定法)から老年期認知症のリスクを同定し、早期診断に寄与するモデルを開発するものである。
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研究成果の概要 |
認知症の発症前段階である軽度認知障害(MCI)を検出することは、認知症の予防につながり、重要な課題である。本研究では、地域在住者を対象に、MCIを検出における脳MRI画像バイオマーカーの有用性を検証した。我々の研究成果から、脳MRI画像バイオマーカーは有用であり、複数の撮像法から得られるバイオマーカーを組み合わせることにより、モデルの性能が向上することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究成果は、非侵襲的な脳MRI画像の複数の撮像法から得られるバイオマーカーを組み合わせることにより、MCIの検出精度が向上することを示せたので意義が大きい。拡散テンソル画像は、脳全体に影響を与える脳小血管病の画像バイオマーカーとして、近年、着目されており、従来のT1強調画像、FLAIR画像に拡散テンソル画像を加えて、大規模な縦断コホートを構築していくことが重要である可能性を示唆した。
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