研究課題/領域番号 |
20K19711
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 京都府立大学 (2022) 公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 (2020-2021) |
研究代表者 |
吉岡 潔志 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 研究員 (10857262)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 筋再生 / 骨盤底筋 / 異所移植 / 排泄制御 / メンズヘルス / 筋萎縮 / ウィメンズヘルス / 失禁予防 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は骨盤周囲の筋再生の特徴を,四肢筋との違いに着目し明らかにすることである。骨盤周囲(骨盤底/会陰部)の筋は排泄コントロールに深く関与している。身体部位単位での骨格筋の性質を明らかにすることで,これまで殆ど明らかにされていない「骨盤周囲に特異的な筋再生制御」についての知見を提供することができる。この目的を達成するため,会陰部/骨盤底筋由来の筋組織幹細胞(サテライト細胞)を用いて,遺伝子発現,性ホルモンへの応答,増殖・筋分化能を四肢筋と比較し,骨盤周囲筋の筋再生特性を生むメカニズム解明を目指す。本研究の成果は,失禁予防の根幹となる基礎的知見となることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では、排泄制御に深く関与する骨盤底筋の筋萎縮と筋再生の特徴を、四肢筋と比較し明らかにすることを目的とした。去勢術後のマウスを用いた実験では、骨盤底筋の萎縮が四肢筋と比べて顕著であることが示された。さらに、筋組織幹細胞であるサテライト細胞の異所性移植実験では、骨盤底筋由来の細胞はメス及び去勢術を行ったホストの筋で小さな再生筋線維しか形成できなかった。これらの結果により、筋再生医療において由来する筋肉の特性を考慮する必要があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで骨格筋の萎縮や再生は、身体内の筋を一様なものとして研究がなされていた。よって、骨格筋の萎縮・肥大・筋再生制御に関する知見は、四肢筋を対象とした研究によって明らかにされてきている。しかし、骨盤底筋は性ホルモンの影響を強く受けて発生しており、本研究においても、四肢筋とはことなる制御をうけ、筋量を保っていること、また、筋再生においても性ホルモンの影響を大きく受けるということが明らかとなった。これらの成果は、排泄機能を制御する骨盤底筋の機能維持や効率的な筋再生方法の開発にとって重要な知見となる。
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