研究課題/領域番号 |
20K19719
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2021-2023) 東京薬科大学 (2020) |
研究代表者 |
坂上 弘明 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (80734855)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 皮膚バリア機能 / D-アミノ酸 / フィラグリン / 表皮角化細胞 / ショットガンプロテオミクス / 天然保湿因子 / アトピー性皮膚炎 |
研究開始時の研究の概要 |
皮膚バリア機能の破綻は外界からのアレルゲンの侵入を容易に許し、アトピー性皮膚炎をはじめ、喘息や花粉症など、アレルギーを連鎖的に発症させる原因となる。天然保湿因子であるアミノ酸は皮膚中に多量に存在し、皮膚バリア機能を形成している。本研究では、皮膚中に存在するアミノ酸の中からD-アミノ酸を探索し、皮膚バリア機能に対するD-アミノ酸の生理的役割を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究ではヒトの皮膚常在菌であるアクネ菌がD-アラニンを菌体外に分泌していることが明らかとなった。D-アラニンはヒト表皮角化細胞のフィラグリン発現を増強し、皮膚バリア機能を高める可能性が示唆された。また、本研究ではタンパク質の翻訳後修飾の一つであるアスパラギン酸残基の異性化が生じたタンパク質を網羅的に探索するための技術を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により皮膚に存在するD-アミノ酸が皮膚バリア機能を高め、生体防御機能の一員を担っている可能性が示唆された。また、本研究で開発した異性化タンパク質を網羅的探索技術は既存のプロテオミクス解析ソフトを用いて簡便に探索が可能な新しい技術である。本技術により、これまで未知であった異性化タンパク質の組織分布や疾患との関連性を明らかにしていけるものと考えられ、バイオマーカ探索などにおいて有用な技術となりうる。
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