研究課題/領域番号 |
20K19720
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
吉崎 貴大 東洋大学, 食環境科学部, 准教授 (50732830)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 睡眠-覚醒リズムの日間類似性 / 食事の質 / 食事のタイミング / アクチグラフ / 休息活動リズム / 不規則な生活 / 食事 / 栄養 / 心身の健康 / 睡眠の質 / 時間栄養学 / 睡眠覚醒リズム / 血糖変動 / 日々の安定性 / 睡眠-覚醒リズム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は睡眠-覚醒リズムの変動による体内時計との時間的乖離が健康指標に及ぼす影響を把握し,脆弱性に関わる(その影響を緩和/悪化させる効果修飾を持つ)食生活要因をライフステージ別に探索する.具体的には,①観察的実験で急速な睡眠-覚醒リズムの生理学指標の定量化と食生活要因,健康指標との関連解析,②若年者と高齢者を対象とした追跡研究で,急速な睡眠-覚醒リズムの変動の健康影響に対して効果修飾を持つ食生活要因を示す.将来的に,本研究成果は日々の不可避なストレッサーへの対策として応用できる可能性があり,食生活を整える意義に対し,科学的根拠としての付加価値の創造が期待される.
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研究成果の概要 |
本研究では、不規則な生活や社会的時間制約による睡眠-覚醒リズムの変動で生じる体内時計との乖離状態に注目し、健康な若年者を対象に日々の睡眠-覚醒リズムの日間類似性が低い者の生活習慣上の特徴を探索した。また、日間類似性と心身の健康との関連を明らかにし、その関連に影響し得る食生活要因を探索した。その結果、睡眠-覚醒リズムの24時間パターンの日間類似性が低い集団の生活習慣上の特徴と心身の健康との関連を明らかにした。さらに、日間類似性が低いことと主観的健康感あるいは睡眠の質が低いことの関連の一部は、日々の食事タイミングや朝食、昼食、夕食のエネルギー割合の変動により変化する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日常生活の不規則さは様々な社会的環境要因による時間的制約が背景となっており、個人の努力や集団レベルの健康施策による早期改善は容易ではない。本研究で得られた睡眠-覚醒リズムの24時間パターンの日間類似性が低いことによる健康影響は、生活リズムの乱れといった類似の指標を曝露とした先行研究の結果と一致している。また、本研究ではそれらの関連の一部に影響し得る食習慣の特徴を明らかにした。そのため、本研究で得られた知見は、不規則な生活にならざるを得ない集団における健康維持増進に向け、食習慣に注目した新たな対応策として有用な基礎資料となり得ると考えられる。
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