研究課題/領域番号 |
20K19724
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
小林 亮太 帝京科学大学, 総合教育センター, 講師 (40803002)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 動脈スティフネス / 血糖値 / 高糖質食 / 有酸素性運動トレーニング / 血圧 / 運動頻度 / 収縮期血圧 / ブドウ糖経口摂取 / 定期的な有酸素性運動 |
研究開始時の研究の概要 |
日常生活に欠かせない食事の中で高糖質食の過剰摂取は、一過性に動脈スティフネスを増大させて、心血管疾患リスクを高めると報告されている。すなわち、我が国の欧米化した食生活を考慮すると高糖質食後の動脈スティフネス増大を抑制する必要性は高いと考える。本研究の目的は、定期的な有酸素性運動が高糖質食後の動脈スティフネスに及ぼす影響を検討すること、高糖質食後に伴う動脈スティフネス増大を抑制できる定期的な有酸素性運動の要素(時間、強度、条件)を解明することである。本研究の結果から定期的な有酸素性運動で高糖質食後の動脈スティフネス増大を抑制し、中高齢者の動脈硬化症の予防・改善に貢献することを目指す。
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研究成果の概要 |
高糖質食の過剰摂取は血糖値上昇に伴い動脈スティフネスを増大させ、心血管疾患リスクを高める。有酸素性運動は動脈スティフネスを低下させるが有酸素性運動が高糖質食後に伴う動脈スティフネスに及ぼす影響は不明である。 本研究の結果から中高齢者の動脈スティフネスを有酸素性運動トレーニングで低下するには運動の強度や時間を問わず頻度が重要であり(研究1)、有酸素性運動トレーニングは高糖質食後の動脈スティフネス増大を抑制するが、その効果は頻度により異なる可能性が示唆された(研究2)。有酸素性運動トレーニングは断続的に実施していくことでも高糖質食後の動脈スティフネス増大を抑制できる可能性が示唆された(研究3)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日常生活に欠かせない食事の中で高糖質食(例:菓子類、パン類)の過剰摂取は、一過性に動脈スティフネス(硬化度)を増大させて、心血管疾患リスクを高める(Fu et al. 2017)。すなわち、我が国の欧米化した食生活を考慮すると高糖質食後の動脈スティフネス増大を抑制する必要性は高い。 本研究は、定期的な有酸素性運動トレーニングが高糖質食後の動脈スティフネスに及ぼす影響を明らかにする初めての研究であり、本研究の結果から定期的な有酸素性運動トレーニングによって、高糖質食後の動脈スティフネス増大を抑制することは、将来、中高齢者における動脈硬化症の予防・改善に貢献できる臨床的意義が大きい研究である。
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