研究課題/領域番号 |
20K19728
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 大阪樟蔭女子大学 |
研究代表者 |
角谷 雄哉 大阪樟蔭女子大学, 健康栄養学部, 講師 (00815863)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 食事パターン / 女性スポーツ選手 / 骨量 / 疲労骨折 / 主食・主菜・副菜 |
研究開始時の研究の概要 |
審美系女子スポーツ選手の選手生命を脅かす疲労骨折を予防するためには、発育期に骨量を最大限増加させておくことが重要である。本研究では、骨量増加に寄与する栄養学的要因として、食事全体を評価する食事パターンに着目する。発育期審美系女子スポーツ選手を対象に1年間追跡調査をおこない、1)望ましい栄養素摂取と関連する食事パターンおよび、2)骨量増加と関連する食事パターンを明らかにする。これらにより、発育期に頻発する疲労骨折に対する栄養学的予防法確立の科学的基盤構築を目指す。
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研究成果の概要 |
発育期審美系女子スポーツの骨量増加に関連する食事パターンを明らかにすることを目指し、2つの研究課題に取り組んだ。研究課題Ⅰとして望ましい栄養素摂取と関連する食事パターンを検討した。その結果、食事バランスガイド(JFG)に基づき開発された修正版JFGスコアで評価した食事パターンが望ましい栄養素摂取と関連することを示した。 研究課題Ⅱとして、修正版JFGスコアと骨量増加との関連を、女子中学生ダンス選手を2年追跡し検討した。その結果、修正版JFGスコアと骨量増加とに関連はみられなかった。これらより、適切な栄養素摂取と関連する食事パターンであっても、明確に骨量増加に影響するとはいえないことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発育期審美系女子スポーツ選手において、適切な栄養素摂取と関連する食事パターンを明らかにした点が本研究の重要な成果である。適切な栄養素摂取を実現するためにさまざまな食事パターンが示されており、その代表が食事バランスガイドである。しかし、食事バランスガイドに沿った食事が適切な栄養素摂取に繋がるかどうかは十分には明らかにされていなかった。そのような状況下で、限られた特徴の集団ではあるものの、スポーツに取り組む者においても適切な栄養素摂取に繋がる可能性を示した。この食事バランスガイドに基づいた食事を推奨することの根拠となり、学術的にも社会的にも意義のある成果と言える。
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