研究課題/領域番号 |
20K19731
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 滋賀県立大学 (2022-2023) 畿央大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
安澤 俊紀 滋賀県立大学, 人間文化学部, 講師 (80734425)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 内皮間葉転換 / 血管内皮細胞 / 脂肪細胞 / 線維化 / 肥満 / 食品機能 / 栄養学 / 糖尿病性腎臓病 / 腎臓病 / 糖尿病 / EPA / エイコサペンタエン酸 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、脂肪細胞と血管内皮細胞の関係をEndMTに着目して検討する。さらにエイコサペンタエン酸(EPA)などの食品由来成分の抗EndMT効果を検討することで動脈硬化や組織線維化に関連する疾患の予防・改善を目指す。脂肪細胞と血管内皮細胞のEndMTに着目した研究は他に例がなく、画期的であることはもちろんであるが、さらに本研究では食品由来成分の抗EndMT効果を明らかにし食事による疾患の予防・改善を目指すことで投薬に頼らない治療方法を開発する基礎となると考えられる。
|
研究成果の概要 |
肥満や糖尿病などの生活習慣病では動脈硬化の進展が問題となっている。動脈硬化進展には内皮間葉転換(EndMT)が関与しているが肥満によるEndMT誘導の詳細なメカニズムは不明である。本研究では、動脈硬化や組織線維化の病態進展に対して脂肪細胞の肥大化がEndMTを引き起こすことを明らかにした。また、糖尿病マウスの腎糸球体においてEndMTの進展が確認されたが、エイコサペンタエン酸(EPA)の投与によりEndMTが抑制され腎臓病病態進展を制御することを明らかにした。さらに奈良県の特産品である柿の葉後発酵茶抽出物がEndMTを抑制し病態進展を制御できる可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生活習慣の変化による肥満の増加や肥満に伴う代謝異常、動脈硬化などの増加は国内外で問題となっている。内皮間葉転換(EndMT)は動脈硬化や組織線維化の一因と考えられている。肥満に伴うEndMTの制御は動脈硬化や組織線維化などの病態進展を抑制することにつながると考えられる。本研究では、肥満に伴い肥大化する脂肪細胞に着目しEndMT誘導機序の解明と食品由来成分によるEndMT制御の可能性を明らかにした。これは食事による病態進展制御の可能性を示すもので社会的意義は大きいと考えられる。
|