研究課題/領域番号 |
20K19735
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
傅 欧 生理学研究所, 生体機能調節研究領域, NIPSリサーチフェロー (20853782)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 食物選択 / 栄養素 / CRHニューロン / 食物嗜好性 / CRH神経 / AMPK活性 |
研究開始時の研究の概要 |
生体には、体内の代謝変化に応じて、栄養素を選択的に摂取する恒常性維持のための食物選択機構が存在する。例えば、通常飼育時のマウスは糖質より脂質を摂取するが、空腹時または社会ストレス経験時では炭水化物摂取が高まる。このような嗜好性変化を引き起こす上に脳に存在するCRH神経は重要であることが知られている。 本研究では、バイオセンサーを導入したマウスを用いて、栄養素摂取時のCRH神経活動をリアルタイムに測定する。絶食と社会的ストレスが、CRHニューロン内においてAMPKの活性化をどのように引き起こし、CRHニューロンの活動にどのような影響を及ぼすかを検証し、食物選択の新規調節メカニズムを明らかにする。
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研究実績の概要 |
生体には、味など嗜好性に応じて食物を選択する仕組みの他に、体内の代謝変化に応じて、栄養素を選択的に摂取する恒常性維持のための食物選択機構が存在する。例えば、通常飼育時のマウスは糖質より脂質を摂取するが、絶食時においてはAMPキナーゼを介して視床下部室傍核の一部のCRHニューロンが活性化することによって再摂食時に炭水化物摂取が高まり、糖代謝を改善する。また、CRHニューロンが絶食だけでなく、社会的ストレスによっても活性化し、炭水化物の多食を引き起こすことを見出している。しかし、絶食・ストレス時にCRHニューロン活動と同ニューロンのAMPK活性がどのように変化し、食物・栄養素の摂取を調節しているのが不明である。本研究では、細胞内カルシウム濃度センサーやAMPK活性をモニターするFRETバイオセンサーを導入したマウスを用いて、各種食物を摂食する時のCRHニューロンの活動と同ニューロンにおけるAMPK活性の変化をリアルタイムに測定することを実施し、栄養素摂取におけるCRHニューロンの活動の変化を明らかにしていく。 CRHニューロン特異的に細胞内カルシウム濃度センサーを導入したマウスを用いて、自由行動時のCRHニューロンのリアルタイム測定に成功している。絶食時時において、栄養素の種類によってCRHニューロンの応答が異なることを想定し、食物摂取試験や胃内投与試験でCRHニューロンの応答測定を行うことを実施した。
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