研究課題/領域番号 |
20K19762
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60030:統計科学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
下川 朝有 東京理科大学, 理学部第二部数学科, 講師 (80756297)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 生存時間解析 / 依存打ち切り / 木構造 / ランダムフォレスト / 依存性打ち切り / 生存時間 / 機械学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,生存時間と打ち切り時間の依存性を考慮したモデル構築法について扱う.生存時間と打ち切り時間の依存が疑われる場合,競合リスクを仮定する手法や,変数間の依存性をコピュラ等の関数を用いてモデル化する手法が存在するが,推定・検定を含むパラメータの統計的推測法,また共変量を含む場合のモデル化において,幾つかの課題を残している.そこで本研究では理論的考察とシミュレーションを用いて,それらの課題解決に取り組んでいく.
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研究成果の概要 |
本研究では,生存時間と打ち切り時間の依存関係を考慮したモデル構築法の提案を目的に研究を行った.主要な成果としては,コピュラ関数に含まれる変数間の依存度合いを表すパラメータの統計的推測法,コピュラ関数を用いたノンパラメトリックなモデル構築法,変数間の依存を考慮した共変量を含むモデルの構築法について,幾つかの手法を提案し,その性質について理論的,またシミュレーションを用いて検証した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生存時間解析における一般的な手法は,生存時間と打ち切り時間の独立性を仮定しており,その依存性に関してモデルを検討する主要な手法は感度分析に限られている.しかしながら実際のデータ解析を行う状況によっては,この独立性の仮定自体が疑わしい場合が多く存在する.本研究ではセミパラメトリック及びノンパラメトリックな枠組みにおける,依存打ち切りを前提としたモデル構築法を提案した.このようなモデル構築法は他に提案されておらず,独立性が仮定できない打ち切りが発生することが多い医療データ解析等の分野において特に有意義であると考えられる.
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