研究課題/領域番号 |
20K19793
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
|
研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
小田 哲也 岡山理科大学, 工学部, 講師 (30784277)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | メッシュネットワーク / 実環境再現 / 敵対的生成ネットワーク / 自律行動型ドローン / 三次元復元 / ディープラーニング / 最適化アルゴリズム / 電波伝搬 |
研究開始時の研究の概要 |
どこにでもIoTがある時代,すなわちユビキタス社会の実現に直結するIoT時代の到来が予見される。ユビキタス社会を実現化させるメッシュルータ配置最適化を実装するためには,敷設対象自体や,敷設対象における電波伝搬に関する演繹を含めた高精度な実環境の再現が必要不可欠である。そこで,本研究では敷設対象を再現し,受信電界強度に対してメッシュルータの配置を適応的に最適化するシステムを実装する。
|
研究実績の概要 |
IoT時代の実現のために、ユビキタス社会やデジタル田園都市国家構想等の実現を加速させることができるメッシュネットワークの高効率な構築が必要である。メッシュネットワークが有する通信性能を有効利用することができるネットワーク構築のために、メッシュネットワークの敷設対象自体や、敷設対象における電波伝搬を含めた高精度な実環境の再現が必要不可欠である。 当該年度は、敷設対象の状況の変化を考慮したメッシュルータ配置システムと、実環境再現のための手法について研究を推進した。実施した研究テーマを以下に示す: 1)災害環境を考慮したメッシュルータ配置システムの開発、2)測量のための自律行動型ドローンの開発、3)ドローンで撮像した画像を用いたLiDARと画像に基づく三次元復元手法の開発 1)~3)について、今年度、申請者が実施した研究内容を下記に示す。1)昨年度、申請者が開発した、GANに基づき災害などの影響で変化する環境の状況を生成するシステムと、避難地のオープンデータを複合し、避難地からメッシュネットワークを展開をするためのメッシュルータ配置最適化を行うことを可能とした。2)実環境を再現するための、河川・道路等の測量システムを開発し、昨年度開発した自律行動型ドローンに搭載した。本システムは、陸上・水上データをマッピングすることが可能である。3)建造物等の再現を行うための三次元復元について、LiDARと画像を複合する手法を開発し、高精度かつ処理速度が速い三次元復元を可能とした。加えて、画像データ中の建造物等の遮蔽物に電磁波の反射率等をディープラーニングで自動的に付与するシステムを開発した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
申請者が、当初、現時点までに想定していたメッシュルータ配置最適化システムや、当初想定を超えた、災害地を考慮したメッシュルータ配置の論文が採録されている。加えて、実環境の高精度な再現に必要となる自律行動型ドローンやLiDARと画像に基づく三次元復元手法及び画像データ中の建造物等の遮蔽物に電磁波の反射率等をディープラーニングで自動的に付与するシステムの研究も推進しており、本研究は当初の計画以上に進展している。
|
今後の研究の推進方策 |
今後も、自律行動型ドローンによる実環境の撮像と、撮像して得られた画像データに基づく三次元復元を行うとともに、メッシュルータ配置最適化システムを実環境再現した空間に適用するためのアプローチを継続する。加えて、劣通信環境からネットワークを延長してインターネットアクセスへの接続を可能とするメッシュルータ配置についてのアプローチも推進する。
|