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秘密情報の抜き取りに耐性を持つイジングモデル暗号化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K19803
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分60070:情報セキュリティ関連
研究機関早稲田大学

研究代表者

多和田 雅師  早稲田大学, グリーン・コンピューティング・システム研究機構, 主任研究員(研究院准教授) (80754887)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
キーワードイジングモデル / イジング模型 / 暗号化イジングモデル / 量子アニーリング
研究開始時の研究の概要

組合せ最適化問題を解くハードウェアアクセラレータとしてイジングマシンが注目されている. イジングマシンは多くの場合に外部サーバにあり, イジングモデルを入力としてエネルギ関数を最小化する状態を出力する. 組合せ最適化問題をイジングモデルに変換すると秘密情報がイジングモデルに埋め込まれる. 秘密情報が埋め込まれたイジングモデルをイジングマシンに送信すると情報漏えいのセキュリティリスクがある. イジングモデルの内部情報を隠匿するためにイジングモデルの暗号化を研究する.

研究実績の概要

組合せ最適化問題を解くためのハードウェアとして,量子アニーリング等イジングマシンが研究開発されている.これらのイジングマシンでは,組合せ最適化問題からイジングモデルと呼ばれるデータ構造を作成し,それを入力として使用する.クラウドサービスとして量子アニーリングなどのイジングマシンが提供されている場合,イジングモデルを遠隔地に送信する必要があり,クラウドサービス外部にデータが流出する可能性がある.イジングモデルから元の組合せ最適化問題を復元した場合に,組合せ最適化問題に含まれる機密情報が第三者に漏洩するリスクがある.

イジングモデルの情報流出を防ぐため,イジングモデル暗号化が考えられる.量子アニーリング等イジングマシンに入力するイジングモデルを暗号化することは,イジングモデルのグラフ構造や外部磁場係数と相互作用係数を再構成することである.
組合せ最適化問題に含まれる数値はイジングモデルに埋め込まれる際に冗長的に使用される.そのためイジングモデルの係数情報をヒントに秘密情報を再構築できる可能性がある.本研究ではイジングモデルの外部磁場係数と相互作用係数の値を変更して元の組み合わせ最適化問題への再構築を阻害することを考えてきた.

量子アニーリングやその他のイジングマシンを用いた組合せ最適化問題の解探索において,イジングモデルの構成方法により得られる解の品質が変化することが示唆されている.当該年度の研究では,イジングモデルの構造に注目し,異なるイジングモデルに変換することで求解性能が向上することを示した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

イジングモデル暗号化手法の研究により,イジングモデル再構成による解品質向上の結果が得られた.新たな研究領域の開拓を示唆している.

今後の研究の推進方策

当年度まで研究されているイジングモデル暗号化に加えて,イジングモデル変換による解品質向上の研究を遂行する.

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2021 2020

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] 解空間内の状態遷移を容易にする冗長符号を活用したQUBO変換手法2024

    • 著者名/発表者名
      多和田雅師, 戸川望
    • 学会等名
      電子情報通信学会VLSI設計技術研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Reconstruction of combinatorial optimization problems from Ising models2021

    • 著者名/発表者名
      Masashi Tawada, Nozomu Togawa
    • 学会等名
      Adiabatic Quantum Computing Conference 2021
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Designing Stochastic Number Generators Sharing a Random Number Source Based on the Randomization Function2020

    • 著者名/発表者名
      Masashi Tawada, Nozomu Togawa
    • 学会等名
      IEEE NEWCAS
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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