研究課題/領域番号 |
20K19810
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60090:高性能計算関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
西辻 崇 東京都立大学, システムデザイン研究科, 助教 (70826833)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ホログラフィ / 3次元映像 / 電子ホログラフィ / 高速計算 / コンピュータグラフィクス / 画質改善 / 表現性改善 |
研究開始時の研究の概要 |
生理的に最も自然な3次元映像を再生可能な電子ホログラフィにおいて,映像再生に必要な計算量の膨大さが早期実用化の重大な障壁となっている.一方,将来的な3次元映像の適用が期待されるカーナビゲーションシステムや遠隔作業指示システム等では,表示する映像は文字,記号,基本図形等で十分であると考えられる.本研究では,表示対象を文字,記号,基本図形等に限定することで,電子ホログラフィの計算量を大幅削減する計算アルゴリズムを開発する.また,コンピュータグラフィクス技術を応用した計算高速化を図る.
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研究成果の概要 |
生理的に最も自然な3次元像を再生可能な電子ホログラフィにおいて,膨大な計算量の処理効率化は重要な実用化課題である.本研究では,線のみで構成される3次元像の再生に特化した電子ホログラフィの高速計算手法を開発し,原理的な手法に比較して最大3000倍以上の計算高速化に成功した.また,この計算手法をベースにしたペン入力インターフェイスを持つ手描きのインタラクティブ3次元像再生システムの開発にも成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果では,文字や基本図形のアウトラインを3次元的に,かつインタラクティブに再生可能であるため,カーナビゲーションシステムや作業支援システム等における拡張現実の表示手法として将来的な実用化が期待できる.従来の研究の多くが写実的な3次元像の再生を目指していたのに対し,表示可能な3次元像を限定することで計算処理を合理化する本研究のアプローチは独自性が高く,得られた高速化効果に鑑みても,今後のホログラフィ分野におけるマイルストンとなりうる研究成果が得られた.
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