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非整合メッシュを有する領域分割型並列有限要素法のための連立一次方程式解法

研究課題

研究課題/領域番号 20K19813
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分60100:計算科学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

森田 直樹  筑波大学, システム情報系, 助教 (20789010)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード計算工学 / 連立一次方程式解法 / 反復法 / 前処理 / 有限要素法 / 並列計算 / 数値シミュレーション / 非整合メッシュ / 連成解析
研究開始時の研究の概要

航空機、自動車、建屋などに代表される構造物の構造安全性を評価するためのシミュレーション手法として、有限要素法による数値解析が利用される。解析対象の支配方程式を離散化すると、最終的に有限要素法で解くべき連立一次方程式が得られるが、問題によっては大規模問題や悪条件問題、メッシュの非整合などしばしば連立一次方程式が解きにくい状況に直面する。本研究では、このような条件下において有用な有限要素法のための連立一次方程式解法を開発することを目的とする。

研究成果の概要

数値シミュレーションの計算時間の多くを占める連立一次方程式の求解に対し、実用性向上の観点から反復解法と領域分割法による並列計算が用いられる。反復解法の収束性向上には前処理の利用が有効であるが、並列計算により、前処理性能が領域分割数に依存性する問題が生じている。本研究では、前処理性能の領域分割数依存性を低減させる手法の構築を目標として、係数行列の固有ベクトルを利用する固有モード縮約に注目した。標準的な有限要素法および重合メッシュ法を数値例として、並列計算性能の観点から提案手法の有効性を評価した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、数値シミュレーションの実用性に寄与する並列反復法前処理の提案を行うものである。従来、並列計算で利用するデータ分割数に依存して反復法前処理の性能低下が生じる問題に対し、対象の問題から得られる固有モードを利用して大域的な情報伝達を行うことで、並列数に依存しない前処理手法を構築した。くわえて、既存手法であるマルチグリッド法やバランシング領域分割前処理に対し、提案手法では利用する固有モードの個数で大域的な解の表現能力を制御できる点で学術的意義が大きい。この成果により数値シミュレーションの実用性が向上し、構造物の安全性評価などへの展開が期待される点で社会的意義は大きい。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022 2020

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 並列有限要素解析における大域的固有モードを利用した Deflated CG 法の性能評価2023

    • 著者名/発表者名
      村井拓海, 三目直登, 森田直樹
    • 学会等名
      第28回計算工学講演会, 日本計算工学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 有限要素解析における縮約モデルを用いた反復法前処理2022

    • 著者名/発表者名
      村井拓海, 三目直登, 森田直樹
    • 学会等名
      第27回計算工学講演会, 日本計算工学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 領域分割型有限要素法に基づく重合メッシュ解析の最適ロードバランスの検討2020

    • 著者名/発表者名
      森田直樹, 岸康太, 竹岡侑紀, 三目直登, 柴沼一樹
    • 学会等名
      日本計算工学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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