研究課題/領域番号 |
20K19841
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
神垣 貴晶 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任助教 (70866368)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 空中超音波触覚 / 全身触覚 / 非接触 / 空中超音波 / ヒューマンコンピュータインタラクション / ハプティクス / 温覚 / 振動覚 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は特殊なデバイスを装着することなく, 非接触かつ動的に振動覚, 温覚, 及びそれらを複合した触感を全身へ提示することを目的とする. 環境に設置された空中超音波フェーズドアレイから,衣服に対し適切な超音波パターンを照射することで非接触に上記触覚の提示を実現する. また, 衣服の輪郭や温度をリアルタイムにセンシングすることで, 動的に触覚提示できるシステムを実現する. これらの要素技術を基盤に, 空中立体映像に触られる全身インタラクションや非接触での歩行誘導などの応用を展開する.
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研究実績の概要 |
昨年度は,手への温覚提示で本手法の有効性を示したが,本年度は,全身への温覚提示を目的とし,本手法での温覚提示に適した素材を調べた. 人肌と等価な物理特性を備えた構造体を製作し,その上に異なる種類の素材を配置して,超音波照射時の素材表面と構造体内部のヒトの温度受容器と等価な位置での温度変化の測定により検証した.素材表面と構造体内部での温度変化はそれぞれ,サーモカメラ,熱電対を用いた.素材に照射した超音波は,40k Hzの空中超音波フェーズアレイを用いた. また,サーモカメラを用いた素材表面の温度測定を新たな音場の計測手法として利用できることを見出し,こちらの研究も現在進めている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は,全身への温覚提示を目的とし,本手法での温覚提示に適した素材を実験により調べた.また,当初計画になかった音場の計測についても研究を進めている.以上から, おおむね順調に進展していると考えている.
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今後の研究の推進方策 |
今後は,これまで得られた結果に基づき,衣服の製作を行い,これを用いた上半身への温覚・振動覚の提示を実現する.また,これを用いた歩行誘導などの応用にも取り組む.さらに,今年度見出した音場の計測法の確立についても取り組む.
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