研究課題/領域番号 |
20K19932
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分62020:ウェブ情報学およびサービス情報学関連
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
矢田 竣太郎 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (60866226)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | フィルターバブル / ソーシャルメディア / 押し付けがましさ / 心理リアクタンス / 災害 / 医療 / 患者コミュニティ / Twitter / モバイルアプリケーション / 触発性 / ヒューマンコンピュータインタラクション / アフォーダンス |
研究開始時の研究の概要 |
知りたいことだけ知れたら良いと思う人々の増加と,時にそれを助長してしまいがちなデジタル環境の普及により,関心外の情報に接する機会が減っていることが懸念される.元来の興味によらず知っておくべき,普遍的に重要な情報に接する機会を,今後も人々の生活に浸透していくデジタル環境においてこそサポートすべきである.本研究では,人々が予期せぬ情報との出会いに開かれた態度で使っているSNSに着目し,普遍的重要性のある情報への遭遇(暴露)を押し付けにならない形でさりげなく埋め込むTwitterクライアントアプリケーションを開発した上で.1年以上の継続利用実験を通じ,利用者の関心の開拓度合いを分析する.
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研究実績の概要 |
本研究は,医療や災害など誰にとっても暴露に値する情報(普遍的重要情報)をさりげなく,しかし受容されやすく表示するソーシャルメディア上のUI/UXの開発を目的とする.そのようなUI/UXとして「さりげない通知」の設計と検証を実施するのが本年度の計画であった.当初計画していたTwitterにおける「さりげない通知」の提示実験を断念し,所属研究室と提携関係にあるソーシャルメディア「エピソードバンク」を対象に変更した.エピソードバンクは一種の患者コミュニティで,同じ症状の患者が闘病生活等の「エピソード」を投稿し,他のユーザが各種エピソードに「いいね」等のリアクションをすることができる.この変更は,昨年度運営母体が変わったTwitter (現X)のAPI規約や利用形態が大きく変更され,本研究計画当初から想定していた実験が不可能となったのが消極的な理由である.一方で積極的な理由として,エピソードバンクであればプラットフォーム自体の通知機能を直接実装して,実ユーザの反応を観察できることが大きい.当初実験は,Twitterを模したモバイルアプリケーションを用いて,擬似的なTwitter様ソーシャルメディアで実験協力者に情報を暴露するという,ある種の仮想的なものにすぎなかったが,この点が大きく改善される.通知における「さりげなさ」を低頻度(月に1回程度)で目立ちすぎない見た目と定義し,プラットフォーム(Webアプリ)及びメールで実装した.実装した通知機能をデプロイしたところ,アクティブユーザの増加が見られたほか,質的にも好意的なフィードバックを得た.本通知機能は本研究課題終了後も継続するため,本研究のコンセプトが実際の患者コミュニティのQoL向上に貢献するという,社会実装上のアウトカムに繋げることができた.
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