研究課題/領域番号 |
20K19937
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
杉浦 篤志 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (90755480)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 拡張現実感技術 / 教育工学 / 医学教育 / 学習支援 / ウェアラブル機器 / ジェスチャ認識 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,医学標本を用いた解剖学学習の効果的なグループ学習を目指して,医学標本館における複数の光学透過型ヘッドマウントディスプレイ(HMD, Head-Mounted Display)を用いた拡張現実感(AR, Augmented Reality)による協調学習支援システムを提案する. (1)光学透過型HMDを用いた標本の質感を維持したAR情報提示,(2)3D解剖CGや解剖模型を利用したARによる空間的UI,(3)複数のHMDを用いた情報共有と三人称視点映像によるARマルチユーザ環境の3つの課題を解決し,医学標本館における解剖学学習のためのAR協調学習支援システムを実現する.
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研究成果の概要 |
被験者実験によるユーザビリティ評価と教育的評価を実施した。ユーザビリティ評価ではHMDを用いたシステムが最も有効であることを確認し、画面解像度やサイバーシックネスの問題も明らかになった。また、AR情報による学習支援が有効であることが示唆された。光学透過型HMDをシステムへ導入し、AR情報の自動配置の機能を追加し、システムの改良を進めた。 3Dプリンタによる解剖模型と透過型HMDとの情報通信部分のシステムについて外部発表を行った。ARによる空間的UIの構築や2台の透過型HMD間での情報のやり取りのため情報通信技術を利用しシステムを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医学標本館における効率的で効果的な協調学習環境が実現され、解剖学のアクティブラーニングおよびグループ学習に貢献できる。本研究システムは実物の標本を介した医学教材の質感から得られる具体的概念とARによる教示説明としてまとめられた抽象的概念を、総合的に獲得する機会を提供する。さらに、協調学習により各学習者の理解の深化を促すことが可能となる。本研究で実現される機能は、医学標本館のみならず医療現場や多くの展示施設などにも応用可能である。マルチユーザ環境による協調学習支援は遠隔学習支援にも発展することができ、適用範囲は広い。
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