研究課題/領域番号 |
20K19973
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分63030:化学物質影響関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
趙 博 京都大学, 工学研究科, 特定助教 (30868427)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ニトロサミン / 前駆物質 / 流域 / 下水道 / 下水処理場 / 放流先河川 / ポイント汚染源 / ノンポイント汚染源 / 路面排水 / 下水 / 簡易処理放流 / 河川 / 発癌性微量有機副生成物 / 化学物質管理 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、水環境における発癌性の微量有機副生成物(例:N‐ニトロソアミン類)の検出が問題視されており、その排出源の一つである下水処理場での厳重な制御および管理が必要とされている。本研究の目的は、下水道と放流先河川における発癌性微量有機副生成物とそれらの前駆物質の変化と生物学的リスクについての定量化である。本研究から、今後のPRTR制度(Pollutant Release and Transfer Register, 以下PRTR)のもとでの発癌性微量有機副生成物の前駆体の管理と下水処理場における制御について貴重な情報を提供できると考えられる。
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研究成果の概要 |
淀川流域におけるN-ニトロソジメチルアミン(NDMA)とN-ニトロソモルホリン(NMOR)、それらの前駆物質ジメチルホルムアミド(DMF)とモルフォリン(MOR)の流出特性を調査し、以下の成果を得た。京都市内の下水道幹線調査により、対象物質の晴天時における高濃度汚染箇所(ポイント汚染源)と日内流出変動を確認した。並行して進めた流域内の下水処理場の放流水と放流先河川における調査から、対象物質の負荷変動について確認した。また、琵琶湖南湖流域における雨天時の調査により、非特定汚染源(ノンポイント汚染源)からの対象物質の流出特性と、実下水処理場の各処理工程における対象物質の濃度と負荷量変動を把握した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、河川などの流域における発癌性N‐ニトロソアミン類とその前駆物質に起因するリスクの管理と、季節間及び日間の汚染源(ポイントとノンポイント)識別を、世界に先駆けて行うものである。特に、雨天時に周辺路面排水と河川でのN‐ニトロソアミン類および前駆物質の時間的・空間的な存在実態、実下水処理場での各処理工程での連続調査による濃度変動が、日本国内で初めて観測された。本研究から、今後のPRTR(Pollutant Release and Transfer Register)制度のもとでの発癌性微量有機副生成物の前駆体の管理と下水処理場における制御について貴重な情報を提供できると考えられる。
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