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アジアの仏教遺跡と「聖地」形成に関する研究-「聖地」の比較社会学的研究に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 20K20048
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分80010:地域研究関連
研究機関愛知淑徳大学

研究代表者

前島 訓子  愛知淑徳大学, 交流文化学部, 准教授 (80751461)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードヒンドゥー僧院(Math) / 仏教聖地 / ブッダガヤ / 世界遺産 / 場所 / 空間 / 聖地化 / 仏教遺跡 / ヒンドゥー教シヴァ派の僧院 / 聖地
研究開始時の研究の概要

本研究は,「聖地とは何か」という根本的な問いを下敷きに,「聖地」がどのように築き上げられ,そこにどういった地域的固有性が現れているのかを,「聖地」に関わろうとする利害や思惑の異なる諸主体が各々の立場から「聖地」のあり方を問い直していく過程を捉えることにある。具体的には,仏教最大の聖地,インド・ブッダガヤの遺跡をめぐる聖地化の過程を掘り下げつつ,世界仏教三大遺跡一つであるミャンマー・パガン遺跡群をめぐる聖地化の過程に関する調査を進め,「聖地」の比較社会学的研究を目指す。

研究実績の概要

2022年度となる2023年2月15日から25日にかけて10日間(実質調査期間は8日間)のインドでの調査を実施している。この調査が補助期間においてはじめての現地での調査となった。
本調査の内容は、仏教最大の聖地であるブッダガヤの再調査および新しい動きを追跡調査することにある。これは、申請において本来、1~2年目に実施を計画していた内容の一部となる。つまり、ヒンドゥー教のシヴァ派の僧院に着目した現地調査である。シヴァ派の僧院は、同地域において2002年に世界遺産に登録された遺跡(大塔)を管理するブッダガヤ寺院管理組織(BTMC)と関りが深く、かつ広大な土地を所有する大地主であった時代がある。しかも、遺跡の管理を担っていた。現在では、その影響力はなく、アジアの仏教を信仰する国々の巡礼者が押し寄せる地としてブッダガヤは大きく変貌を遂げている。しかしその中においても、僧院は影響力を徐々に失いながらも、その体制を完全に崩壊させてきたわけではなかった。それにもかかわらず、ブッダガヤのヒンドゥー僧院にフォーカスを当てた調査研究は行われてきたとはいえない。
今回の調査は、僧院の現状および内情を内部関係者やかつて働いていた人々を探し、インタビューを行っている。さらにヒンドゥー僧院のかつての中心性を図るべく、点在する僧院が管轄下においていたヒンドゥー僧院を調査し、ブッダガヤの僧院との関係性や、僧院を取り巻く周囲地域コミュニティの現状についても当時のことを記憶している生活者にインタビューを実施した。そして、トータルで約20名の人へのインタビュー調査を実施することができた。2023年度はこの2月末に実施したインタビュー調査を踏まえつつ、関連文献の調査検討を主におこなっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2022年度末に実施したインタビュー調査や文献および資料の分析を実施すべく、データ等の整理に着手しているところである。先にも述べたように、現在実施している作業は、本来1~2年目に実施を予定していた計画であった。コロナ感染症による影響や日本での調査、大学校務と重なり、十分に実施できているとは言えない状況にある。

今後の研究の推進方策

インタビュー調査の整理が喫緊の課題である。具体的には調査記録の整理であり、文献資料の翻訳等である。7月頃に研究会での発表を予定している。それまでに今回の調査の分析が完了できるようにしていくことが目標である。研究会での議論および発表結果と合わせて、次の調査計画の戦略等を立てていきたいとも考えている。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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