研究課題/領域番号 |
20K20060
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
紺屋 あかり 明治学院大学, 国際学部, 講師 (90757593)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | オーラリティ / 少数言語 / パラオ / デジタルアーカイブ / 翻訳 / アーカイブ / パラオ語 / オーストロネシア / 無形文化遺産(ICH) |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、グローバリゼーションの状況下において次世代継承が危惧されているオセアニア少数言語のパラオ語(話者人口2万人)を対象として、言語継承・教育のためのデジタル・コンテンツを作成する実証的地域研究である。ここでいうデジタル・コンテンツとは、①村落歴史うた(詠唱)の映像資料、②①の歌詞に含まれる古典パラオ語の辞書ツールを指す。また、本研究では、科学的分析(コンピューティング, Praat: 音声解析)を活用した、オセアニア無形文化の次世代継承に向けた具体的方法論の構築を目指す。
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研究実績の概要 |
今年度は、コロナ感染拡大の状況に伴い、予定されていたフィールドワーク実施計画を実施できなかった。そのため、年間の調査計画を大幅に変更した。昨年同様、これまでの調査で取得していたデータの翻訳作業、オンラインを通じたインタビュー調査、文献調査の3点に重点を置き、研究をすすめた。今年度は新たに、インターネットを介した聞き取り調査を定期的に実施した。また、昨年度に引き続き、アーカイブ化に向けたプラットフォームの一元化を図った。 今年度は、主に、創設神話の翻訳を通して、古典パラオ語のリスト化、翻訳を行なった。また、近年の英語話者の増加に伴い、識字法がどのように変化しているのかについて、聞き取り調査を行った。上記の研究成果に関連して、論文を発表した。 Akari KONYA 2022 Four Stones: TheCOncept of Space and Time in Palauan Mythology. Language and Linguistics in Oceania, 14: 22-42.上記の研究成果に関連して、下記の書籍にコラムを執筆した。石森大知, 黒崎岳大 2023 『ようこそオセアニア世界へ』昭和堂. (コラム:「口頭伝承:言葉を食べる?」).
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度もコロナ禍の影響により、計画していたフィールドワーク調査を行うことができなかった。そのため、聞き取り調査に基づくデータ収集が進まず、その点 において、研究計画の若干の遅れが生じた。しかし、インターネット上のインタビュー調査の実施や、メールでのやり取りなどを通して、国内からの情報収集等 をおこなった。その結果、口頭伝承の採集や翻訳作業が進められた。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、コロナ禍の状況を鑑みながら、これまで実施できていなかったフィールドワークの実施を計画している。現地での聞き取り調査に基づいて。データを 蓄積すること、そして、カウンタパート先であるベラウ国立博物館と連携・協議しながら、より広く活用されるデータベースの構築を目指す。
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