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高齢化期ベトナム農村での非農業就労による世帯・地域社会への影響と組織・制度の役割

研究課題

研究課題/領域番号 20K20064
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分80010:地域研究関連
研究機関愛知県立大学

研究代表者

藤倉 哲郎  愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (70722825)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードベトナム / 農村 / 紅河デルタ / メコンデルタ / 人口動態 / 都市化 / 戦争と人口 / 人口再生産 / 婚姻 / 教育と就労 / 地方経済 / 高齢化 / 農村経済 / 労働力 / デルタ
研究開始時の研究の概要

南北両デルタ農村での村落調査にもとづき、(1)人口・就労・農地に関する村落及び世帯の基礎的状況を把握し、(2)個々の世帯の家計・就労における農業・非農業部門の比重と相互関係、(3)村落レベルの農地管理および労働力供給への高齢化と非農業就労拡大の影響、(4)村落レベルの農地と労働力をめぐる課題への行政や村落自治組織による対応と市場を通じた対応との相違やその要因を明らかにする。

研究実績の概要

(1)北部ベトナム・紅河デルタ農村において、家族構成及び就業に関する世帯調査、村落インフラについての関係者への聞き取り、並びに一村落悉皆調査の準備のための予備調査を実施した。加えて、(2)南部ベトナム・メコンデルタ農村での本調査のための予備調査を実施した。

(1)2010年頃までの村落住民の転出入の背景を掘り下げて調査したところ、当時は少数であった給与所得者に特徴的な職業的背景がある場合と、婚姻に関連する背景がある場合とに大きく分けることでき、それぞれ、時代的な特徴を明らかにすることができた。村落インフラの整備において集団農業時代の農業生産組織(農業合作社)が現在も有している役割を、具体的に明らかにすることができた。また、現地調査においては、これまでの研究結果を、ベトナム人研究者同席のもとで、村落関係者に報告する機会ももたれ、長期村落調査の意義について意見交換することができた。

(2)2013年に世帯調査を実施した調査村への訪問と、同調査村が属する上位の行政機関の関係者への聞き取りを実施した。10年ぶりに訪れた調査村の周辺では、新たな幹線道路プロジェクトなどの大規模インフラ整備および住民立ち退きの準備が進んでおり、村落景観に大きな変化があった。脱法的な地目転換(稲作地から果樹地へ)が各所でみられるものの、調査村の農業基盤は依然として脆弱であり、それが、開発プロジェクトにともなう土地収用によって半ば強制的に離農させる政策的発想の背景にもなっていることが確認された。局所的な生態環境の違いをもとに、多くの農家がより商業価値の高い農業生産を戦略的に進めている地域がある一方で、都市化と気候変動によってもともと不利な農業基盤が悪化しているような地域があるなど、実態の多様性があらためて浮き彫りになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウィルス感染症の流行によって交流の途絶えていたカウンターパートとのあいだで現地調査実施体制の再構築に時間を要したため。

今後の研究の推進方策

海外研究機関において本研究テーマに関係する文献調査を実施する。今年度の予備調査にもとづき、紅河デルタおよびメコンデルタの各調査地において、本調査を実施するとともに、すみやかに収集データの分析にあたる。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2022

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] A basic analysis of demographic Dynamics in a village located in the Red River delta in Vietnam: Based on long-term village survey data2024

    • 著者名/発表者名
      Fujikura,T., Ogawa,Y., and Yanagisawa,M.
    • 雑誌名

      35 nam Viet Nam Hoc: Tiep can lien nganh, khu vuc hoc, khoa hoc phat trien

      巻: - ページ: 429-448

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] ベトナム紅河デルタ農村における人口再生産と人々の移動の背景--長期村落データベースによる分析2022

    • 著者名/発表者名
      藤倉 哲郎
    • 雑誌名

      愛知県立大学大学院国際文化研究科論集 = Bulletin of the Graduate School of International Cultural Studies, Aichi Prefectural University

      巻: 23 ページ: 145-162

    • DOI

      10.15088/00004869

    • URL

      http://id.nii.ac.jp/1166/00004869/

    • 年月日
      2022-03-15
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 百穀社通信 Thong Tin Bach Coc 第22号2024

    • 著者名/発表者名
      柳澤雅之、小川有子、藤倉哲郎、澁谷由紀
    • 総ページ数
      85
    • 出版者
      ベトナム村落研究会(Global Collaborative Research)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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