研究課題/領域番号 |
20K20082
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 福知山公立大学 |
研究代表者 |
張 明軍 福知山公立大学, 地域経営学部, 准教授 (20785307)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 農村地域 / インバウンド観光 / 多文化共生 / 異文化受容意識 / 健康被害回避意識 / 異文化受容意識変容 / 訪日客 / 外国人労働者 / 訪日客歓迎意識 / 住民参加 / 観光地づくり / ステレオタイプ / 新型コロナウイルス感染症 / アフターコロナ / 意識変容 / 対外国人意識 / 規定要因 / ワークショップ / 農山漁村地域 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は農山漁村地域における外国人観光客及び外国人労働者の増加を背景にして、地域ぐるみの受入れ体制を構築することを目指して、観光エリアと非観光エリア、外国人労働者の集住地域の住民を対象にし、ワークショップ、インタビュー調査を用いて、対外国人意識の様相と規定因を定性的に解明する。更に消費者行動モデル(ASIASモデル)に基づき、対象地域におけるアンケート調査を通じて、住民の対外国人意識から受入れ或いは拒絶などの行動の発生のメカニズムを定量的に究明する。本研究は農山漁村地域におけるインバウンド観光の定着と推進、多文化コミュニティの充実に向けた方策提言を目指し、一挙両得の効果が期待できる研究である。
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研究成果の概要 |
本研究は、農山漁村地域における外国人観光客と労働者の増加に対する住民の意識を調査し、その結果をもとに地域活性化のための方策を提案することを目的として実施した。調査結果によると、地域住民の対外国人意識は、訪日客の増加による経済的利益を認識しながらも、異文化受容に関する不安や懸念を抱えていることが明らかになった。特にCOVID-19のパンデミックにより、健康被害回避意識が高まり、訪日客歓迎意識に変化が生じた。多文化共生を推進するためには、住民の異文化受容意識を高める施策が重要であり、感染予防対策と観光振興のバランスを取ることが求められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は農村地域における対外国人意識とその影響要因を明らかにし、COVID-19パンデミックによる健康被害回避意識が訪日客歓迎意識に与える影響を具体的に検証した点で、新たな視点を提供する。地域住民の異文化受容意識と経済的利益認識の相互作用を解明し、持続可能な地域活性化に向けた理論的枠組みの発展に寄与する。農村地域でのインバウンド観光推進と外国人労働者受入への対応を向上させ、健康被害回避意識を考慮した観光振興政策や異文化受容教育の導入を提案し、リスクコミュニケーションを強化することで地域住民と外国人との円滑な交流を促進する。そして地域の持続可能な発展と社会的安定、文化的多様性の尊重が期待される。
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