研究課題/領域番号 |
20K20084
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 奈良県立大学 |
研究代表者 |
らなしんは にるまら 奈良県立大学, 地域創造学部, 准教授 (90849663)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 持続可能性 / コミュニティー・ベイスト・ツーリズム / 持続可能な観光 / スリランカ / ヒールオヤ / 日本 / タイ / ベストツーリズムヴィレッジ / 地域の持続可能性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、持続可能な観光推進の一環として、世界中で導入が進むコミュニティー・ベイスト・ツーリズム(Community-based Tourism)が、どのように、またどの程度まで観光地の持続可能性に貢献しているかを明らかにするものである。調査については、主にスリランカを対象としており、 タイや日本の事例もふまえてコミュニティー・ベイスト・ツーリズムの課題を改善するための取組を提言する。地域の独自性を活かし、地域に貢献する持続可能な観光開発のあり方の解明を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究では、スリランカを主な調査対象地としながら、タイと日本では、CBTや持続可能な観光の面で先進事例として活かせるような地域を中心に調査した。その結果、明らかになった点は主に3つある。それは、1.特に地方部となるとプロジェクトとしてCBTを開始するのが多くあり、資金が終わった後その先のことを監督・サポートする仕組みはほぼできていない。2.タイと日本両国において、持続可能な観光推進の一環として改めて地域や地域住民に貢献する観光への認識が高まってきている。3.CBTは持続可能な観光形態として非常にふさわしいものであるが、Top-Bottomの全ての利害関係者の共同がないとなかなか成功しない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における学術的意義が2つある。一つ目は、CBTを持続可能性の観点から事例をふまえて把握できたことである。どこでも完璧なCBT仕組みは存在するわけではないが、UNWTO BTVなどに選定された観光地での調査を通して、コミュニティーと経済、社会文化、環境面でのつながりがある程度把握できたと思われる。二つ目は、CBTの課題を実践の場で把握し、解決策を模索できたことであり、そこには大きな社会的意義も有する。スリランカにおけるCBTモデルとして完成させるのはまだであるが、地域の独自性を活かし、地域に貢献する持続可能な観光開発のあり方が解明できた考えられるため、他の地域への応用も可能である。
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