研究課題/領域番号 |
20K20093
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 長崎大学 (2021-2023) 福井大学 (2020) |
研究代表者 |
矢内 琴江 長崎大学, ダイバーシティ推進センター, 准教授 (60732667)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ケベック / 先住民女性 / フェミニズム / インターセクショナリティ / 組織学習 / 複合差別 / 先住民 / 女性 / カナダ / 実践コミュニティ / マイノリティ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、カナダにおける先住民女性によるパートナーからの暴力被害にあった先住民女性の支援コミュニティMissinakの実践分析を通して、マイノリティ女性たちの複合差別を克服していくための支援者自身の学習プロセスを可視化し、プロセスの構造と構成要素を明らかにすることである。本研究は、4年間の計画とし、Missinakの支援者、Missinakを支援する専門家へのヒアリング調査を行い、そのヒアリング内容を記録化し、組織学習論的観点から分析する。それにより、マイノリティ女性を支援する現場において、より効果的な支援を実現する実践知の習得のための理論的枠組みを提供したい。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、カナダ・ケベック州における先住民女性の支援コミュニティの実践分析を行い、マイノリティ女性たちが経験している複合差別を克服する実践における実践者自身の学びのプロセスとその構造を明らかにすることだった。その際、先住民女性の支援コミュニティが形成されたケベックにおけるフェミニズム運動の実践的・思想的展開を明確化しつつ、支援コミュニティを立ち上げた設立者の実践記録を基に実践者自身の学習過程とその構造を明らかにした。以上により、複合差別を克服する実践を支える実践者の学習をデザインするために必要な諸要件を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は次の2点である。1点目は、英語圏を中心に行われてきたフェミニズム研究に対して、ケベックという北米のフランス語圏におけるフェミニズム運動の歴史的展開を日本に紹介した点である。2点目は、社会教育学研究では十分検討されていない学習支援におけるインターセクショナリティの視点を提示した点である。
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