研究課題/領域番号 |
20K20118
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 筑紫女学園大学 (2023) 九州大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
村谷 つかさ 筑紫女学園大学, 現代社会学部, 准教授 (30834428)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 社会包摂 / デザイン / 社会デザイン / 障害者 / アート / 芸術活動 / 指標 / 評価 / 芸術 / Wellbeing |
研究開始時の研究の概要 |
障害者の文化芸術活動により、共生社会の実現につながる社会的価値の創出が期待されるが、それを評価する指標は未だない。本研究は、評価学の手法を活用し、障害者支援施設で実施される文化芸術活動の目的と戦略、効果の構造を明らかにすることを通し、社会的価値という観点から活動を評価し推進できる仕組みをつくることを目的とする。そのため、1)国内外の文献調査による知見の整理、2)フィールド調査による国内における活動の構造の明示、3)2)の分析による活動推進の仕組みづくり、4)3)の仕組みの検証を行う。本研究により、芸術や福祉の価値に囚われない社会的価値を言語化し、多様な関係者の協働による活動促進に寄与する。
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研究成果の概要 |
本研究は、評価学の手法を活用し、障害者支援施設で実施される文化芸術活動の目的と戦略、効果の構造を明らかにすることを通して、社会的価値という観点から活動を評価し推進できる仕組みをつくることを目的とした。社会包摂につながる文化芸術活動の評価の課題を整理した上で、15年以上活動のキャリアを持つ障害者施設が芸術活動を行う目的と戦略、効果について言語化し、構造を示すことができた。また、各施設において文化芸術活動を通して求める芸術的価値は付随的なものであり目的とはされていないこと明らかにし、活動の成果を評価する軸を異なるステークホルダーに生じた変化を言語化することにより生成することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義として、障害者の文化芸術活動について芸術的価値に関する研究活動と比較し社会的価値に関する研究は未だ十分ではないため、社会的価値に関する研究や実践活動の発展に寄与する基盤としての研究成果を上げることができた。また、社会的意義として、本研究は現場における実践知を言語化することにより指標を作成したため、障害者アートを実践する現場においても親和性の高い内容といえ、活動現場における活用が期待できる点が挙げられる。
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