研究課題/領域番号 |
20K20124
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 京都先端科学大学 (2021-2022) 福岡女子大学 (2020) |
研究代表者 |
重本 祐樹 京都先端科学大学, 工学部, 特任講師 (60818376)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | KJ法 / 不便益 / マクロビオティック / デザインマネジメント / 感性 / 霊性(スピリチュアル) / 日本文化(東洋文化) / 量子力学 / 感性工学 / デザイン思考 / 創造性 / 感性工学の方法論 / 不便益の視座 / 発想法 / 人間中心デザイン / 意味のイノベーション / デザイン原理 / 感性デザイン |
研究開始時の研究の概要 |
【研究問題】 RQ1) How can perception of “inconvenience” and “benefit” be evaluated?; RQ2) What design principles generate the benefit of inconvenience in socio-culturally different communities?【学術的意義】不便・便益の評価方法が未発達な不便益研究と、不便をデザイン原理から排除してきた感性工学の相乗効果的な発展と、これらの知見を用いることでデザイン学の更なる発展が期待される。
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研究実績の概要 |
昨年度までの研究成果にて、感性工学を本当に活用するために必要な“感性の働き”、および不便益の本質である“人間行為の価値”の開拓が急務であることが分かった。これを受け継ぎ、今年度は下記の進捗が得られた。ただし、下記はいずれも現代における科学的な証明がなされたわけではないので、(東洋科学的な作用によって確認された)仮説としておく。1)美座療法はエネルギー体に作用している。そしてこれは、神道において神(もう少し異なる言語的説明が必要であるが、今は適切なラベルを得ていないので、ここでは神としておく)が存在するとされる次元である。2)マクロビオティックの陰陽論に基づいた食材選定や調理工程が、美座療法による身体の治療の成果と同等の効果を生み出す。3) 上記の1), 2)を検証できるのは、武学(未言語コミュニケーション)である。まだ厳密な“科学的”検証実験は構想し切れていないものの、パイロットテストでは1), 2)の実験は物理の身体にも影響が観察された。4)仏教界の無能唱元氏が人蕩し術として提唱していることは、上記1)~3)の作用と同じことである。そして、無能氏の人蕩し術を技術体系化しているのが、零時レイ氏が作り上げたNLPナンパ術である。5) 最後に、1)~4)の作用は、すべて量子力学の素粒子で説明が可能だと推察される(現在開拓中)。なお、これらの進捗は、オックスフォード大学のProf Roger Goodman、およびミラノ工科大学のProf Alessandro Biamontiより、次に訪英・訪伊する機会があれば、オックスフォード大学、ミラノ工科大学のセミナーで発表して欲しいと打診を頂いた(口頭でのお誘いなので、今後話し合い。)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究を計画した2019年には見えていなかった感性工学の方法論と不便益(人が関与するデザイン)の本質が、長町教授および川上教授との共同実践・研究により明らかとなった。また、この領域の開拓には、西洋科学のみならず武術、食文化、民藝、芸術、神事などの東洋文化の方法論を用いて、感性そのものの探究を行う必要があることも分かった。この視点、およびこの領域の開拓は、西洋科学一辺倒の学術界において、今後のデザイン論の新たな発展に寄与するとともに、新たなデザインの指針、すなわちデザイン原理の開拓可能性を示す。以上より、当初の計画とは方向性は異なるものの、本領域に関わる複数のテーマの全貌や、デザイン論にもたらす新たな意義の開拓という観点から、計画時以上の成果が上がってきている。
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今後の研究の推進方策 |
このまま、感性を基盤とする新たなデザイン論の開拓を進める。今後は、多様な社会文化に根付く武術、食文化、民藝、芸術、神事が鍵となるため、民族地理学的な研究の方向性に向かう。同時に、それらを社会システムや組織実装に活用するための、経営学的視点からの調査・実践も行う。
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