研究課題/領域番号 |
20K20128
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター |
研究代表者 |
根本 裕太郎 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 開発本部情報システム技術部IoT技術グループ, 副主任研究員 (60828086)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | パタン・ランゲージ / デザイン方法論 / ウェルビーイング / IoT / ソシオテクニカルアプローチ / 参加型デザイン / 当事者デザイン / デザインプロセス |
研究開始時の研究の概要 |
パタン・ランゲージは、都市のあるべき形態を利用者とともにデザインするために構築された方法論である。近年、参加型デザインや当事者デザインが一般化するにつれ、その否定的評価を見直す動きもあるが、学術的にはその効果や限界が十分に議論されていない。本研究の目的は、パタン・ランゲージの構築と使用が、デザインの主体、プロセス、解にどのような影響を与えるかを、参加型アクションリサーチを通じた実践を通じて明らかにすることである。この際、デザイン解やデザイン主体の変容の分析観点として、ウェルビーイングの概念を導入する点が特徴的である。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、パタン・ランゲージの構築と使用が、デザインの主体、プロセス、解にどのような影響を与えるかを、実践を通じて明らかにすることである。この際、デザイン解やデザイン主体の変容の分析観点として、ウェルビーイングの概念を導入する点を特徴とした。本研究では中小製造業の現場で、IoTデータを活用した作業者自身による業務のリデザインを対象とした実践を行った。その結果、IoTデータとパタン・ランゲージを用いた活動を通じて、現場作業者が自らの作業実践を語る共通言語を獲得するとともに、周囲との関係性に関する主観的評価が向上することを確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、上記の実践を通じて、作業者自身によるIoTデータとパタン・ランゲージを組み合わせた活動が、組織の関係性を向上させることを明らかにした。このことは、今日のデザインの文脈におけるパタン・ランゲージの有効性を示した点、データ活用とパタン・ランゲージの組み合わせの有益さを示した点で学術的意義がある。また、ウェルビーイングの基盤となる要因の一つである関係性の向上に寄与することを実務のなかで確認した点で社会的意義がある。
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