研究課題/領域番号 |
20K20129
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
三原 鉄也 筑波大学, 図書館情報メディア系, 特任助教 (20763626)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | メタデータ / Linked Open Data / IIIF / デジタルヒューマニティーズ / アーカイブ連携 / 漫画 / ポップカルチャー |
研究開始時の研究の概要 |
近年,マンガを対象にした研究が情報処理分野でも活発に展開されている.しかし著作権の問題に加えて,作品のグループから一作品,そして作品を構成するデータやその部分を明確かつ統一的な方法で参照する方法がなく,研究成果の理解や共有,データの再利用が阻まれている.本研究では産業界と学術界,情報処理技術分野と人文科学分野と分散しているマンガを利用する多様なコミュニティが持つデータをつなぐための基盤の構築を目的とする.Linked Open Data技術を用いて,マンガの多様なコンテンツデータとその内容を記述するデータ,研究成果となるデータを相互につなぎ,再利用を容易にするための基盤技術を開発する.
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研究実績の概要 |
本研究は,産業界と学術界,情報処理技術分野と人文科学分野とに分散するマンガを利用する多様なコミュニティそれぞれが持つデータをつなぐための基盤の構築を目的として,Linked Open Data技術を用いてマンガの多様なコンテンツデータとその内容を記述するデータ,研究成果となるデータを相互につなぎ,再利用するための基盤技術を開発するものである. まず,マンガの内容情報や構造情報を記述したメタデータを利用して,利用者が自身の研究で得たマンガに関するデータと,そのマンガの画像や一部分,および関連する多様な形態のデータをLinked Open Data技術に即した一貫した方法で紐付けし,コンテンツ分析を行うことのできるシステムの構築を行った. さらに、マンガの知的な内容のメタデータ作成の効率化手法の確立のために,マイクロタスクによって不特定多数のワーカに作業を分担させてマンガの要約を作成する手法を開発した.本手法は要約に必要な要件を満たすコマを抽出するタスクと,抽出されたコマに対して要約に使用する優先順位を決めるタスクを行うことで要約を作成するものである.この手法を実装して実際に要約を作成する実験を行い,その妥当性を示した. また、マンガに関連する文化資源についてのメタデータを整備し、組み合わせて活用するための試みにも取り組んだ。アニメの作品と制作者の寄与を記述するデータモデルを定義し,複数の既存のWebリソースを用いて作品と制作者を結ぶ260,954件の関係を記述するLinked Open Dataデータセットの構築を行った.さらにそのデータセットを用いて,従来は困難であった複雑な条件の検索・可視化やアンケートによる限定的な調査に留まっていたアニメ制作者に関する産業分析が可能なことを示した.
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