研究課題/領域番号 |
20K20137
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
立石 祥子 立命館大学, 衣笠総合研究機構, プロジェクト研究員 (40747656)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | メディア・イベント / パブリック・ビューイング / オーディエンス / 公共空間 / メディア論 / フィールドワーク |
研究開始時の研究の概要 |
送り手側の暴力的な権力性を暴いてきた20世紀のイベント研究に対し、研究代表者は巨大イベントの体験に着目する。具体的には、メディア環境の変化と一時的な集合行為の日常化の進んだ現代のメディア・イベント研究として、本研究は公共空間における日常的な映像視聴イベント「ライブ・ビューイング」を対象とし、公共空間での映像視聴イベントをめぐる実地調査をおこなう。その上で、従来メディア・イベント研究において重視されてきた「放送される/されない」といった枠組みを脱し、スクリーンに媒介された映像視聴イベントの役割を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究は、参加者の体験に焦点を当てながら巨大イベントについて考察する。とりわけ、日本においては若者文化の一端として注目されてきたライブ・ビューイングについて、スクリーンに媒介された映像イベントの役割を検討する。パブリック・ビューイングに参加する若者への批判を再検討しつつ、参加者たちの実践として、一時的な出来事への関与の方法である「にわか」性を評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナショナリズム論と親和性の強いメディア・イベント研究は、方法論として歴史研究に傾倒しているという特徴がある。そのため、巨大イベントを研究対象とする先行研究は、史料としての新聞等(=送り手)の役割を問わざるを得なかった。このように送り手側の暴力的な権力性を暴いてきた20世紀のメディア・イベント研究に対し、本研究は参加者へのアプローチから、マス・オーディエンスによる巨大イベントの体験に着目する。21世紀以降、メディア環境の変化と一時的な集合行為が日常化した現代のイベントをめぐって、オーディエンスの側からその役割を検討する点に本研究の意義がある。
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