研究課題/領域番号 |
20K20159
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | アニコム先進医療研究所株式会社(研究開発課) |
研究代表者 |
荒堀 みのり アニコム先進医療研究所株式会社(研究開発課), 研究開発課, 研究員 (40846292)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | ネコ / 比較認知科学 / 行動遺伝学 / 性格特性 / GWAS / 環境要因 / 認知能力 / 家畜化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、弱い選択圧を受けながらも伴侶動物となったネコにおいて、その性格特性がどのような進化を遂げたのかについて遺伝子と行動から解明することを目的とする。ネコ種内の性格特性を規定する遺伝子をゲノムワイドに探索し、祖先種のゲノムと比較する。もし候補遺伝子が得られた場合、現在のネコが暮らす様々な環境でこれらの遺伝子がどのような機能を果たしているのかについて、実証的研究を行なう。
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研究成果の概要 |
本研究では、日本の雑種のネコを対象とし、イエネコ内での性格特性の多様性およびその要因を調べることを目的とした。飼いネコの性格特性と幼少期経験、およびDNAを収集し、性格特性に関連する候補遺伝子の探索と、性格特性と幼少期経験の関連を調べるとともに、行動実験によってネコがヒトの社会的シグナルに敏感であるかを調べた。 結果では、(1)いくつかの候補遺伝子が示され、(2)幼少期経験が現在の性格特性に影響している可能性があること、 (3)全体として見ればネコはヒトから社会的学習をするのではなく試行錯誤学習をすることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
いわゆる土着のネコは家畜動物であるにもかかわらずヒトの繁殖をほとんど受けてこなかった点で特異的であるが、イヌと比べてネコの行動遺伝学や比較認知科学はあまり研究が進んでいなかった。本研究では、そうしたネコに焦点を当てるとともに、今後祖先種との違いを比較するための足掛かりを得た。また、ネコは代表的なペットであるため、これらの研究成果をアウトリーチすることで、社会の関心を得ることができた。
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