研究課題/領域番号 |
20K20188
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 長崎国際大学 |
研究代表者 |
榎本 彩乃 長崎国際大学, 薬学部, 講師 (30826186)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | オーバーハウザー効果MRI / 電子常磁性共鳴 / メラニンラジカル / 悪性黒色腫 / フリーラジカル / メラノーマ / 磁気共鳴 / 空洞共振器 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、オーバーハウザー効果MRI(OMRI)を用いて、腫瘍深達度の定量的評価を行う手法を新規に構築することが目的である。OMRIは磁気共鳴装置の一種であり、非侵襲的なラジカル検出が可能である。そのため、OMRIを用い、悪性黒色腫中に含まれるメラニンラジカルを高感度に可視化し、悪性黒色腫の病期の重要な評価指標である腫瘍深達度について、定量的評価を可能にする手法を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、オーバーハウザー効果MRI(OMRI)法を用いた悪性黒色腫中のメラニンラジカル量の定量評価手法を新規に構築することであった。本研究では、試料の寸法、形状に最適化されたOMRI装置の検出器の開発を行うと同時に、より高感度なOMRI装置に対応する検出機器の設計を行った。その結果、従来の共振器と比較し、マウス後肢に最適化したOMRI共振器では、電磁波侵入距離、及び検出感度に関連する高周波磁場発生効率が改善した。また、同共振器による計測により、異なる性質を持つメラノーマ細胞株間において、メラニンラジカル量及びその細胞増殖の過程におけるメラニン産生量に違いが生じる可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、試料に最適化した共振器を開発することで、OMRI法によるin vivo(生きたまま)での悪性黒色腫中のメラニンラジカル量の評価、及びメラニンラジカルの分布の可視化が可能であり、またメラニンラジカル量評価により転移性といった性質の違いに関連付けられる可能性を見出した。また、現在設計を進めているより高感度な共振器によりメラニンラジカル量評価の精度向上が見込まれる。将来的に高精度でメラニンラジカル量による悪性黒色腫の深達度のほか、細胞の転移性や浸潤性の判別が可能になれば、悪性黒色腫の転移可能性を含めた早期診断の有用なツールとなり得る。
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