研究課題/領域番号 |
20K20198
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
根岸 淳 信州大学, 学術研究院繊維学系, 准教授 (60722634)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 多孔質材料 / 細胞導入 / 含浸技術 / 3次元培養 / 真空加圧含浸 / 組織再生 / 脂肪由来幹細胞 / 細胞含有材料 |
研究開始時の研究の概要 |
欠損した組織の再生には、足場となる材料と細胞の併用が有効だと知られている。しかし、足場材料の一つである多孔質材料において、細胞が浸潤しにくいという課題がある。当研究グループは、真空加圧含浸法を利用した迅速な多孔質材料への細胞導入法を確立しつつあり、本研究では、細胞導入条件の最適化と細胞導入多孔質材料の機能解析に取り組む。 具体的には、特性の異なる多孔質材料に脂肪由来幹細胞を導入、生体外および生体内での細胞含有多孔質材料の機能を細胞試験と動物試験で解析する。細胞含有多孔質材料を用いた3次元培養による細胞機能解析手法の確立と脂肪、軟骨や骨の組織再生に有用な細胞含有多孔質材料開発の基盤確立を目指す。
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研究成果の概要 |
多数の繋がった孔をもつ多孔質材料が、組織再生や細胞培養の基材として利用されている。しかし、一部の多孔質材料には細胞が浸潤しないことが問題となっている。 本研究では、金属や食品加工分野で使用されている含浸技術を用いて、高分子および生物組織由来の多孔質材料に細胞を導入する新たな手法を確立した。さらに、細胞を導入した多孔質材料が組織再生を促進すること、細胞培養基材として利用可能なことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究による様々な多孔質材料への細胞導入法の確立は、細胞の3次元培養や組織の再生への貢献が期待される。組織や臓器を模倣した材料を用いた3次元培養は、細胞機能の解明や創薬研究におけるスクリーニングへの応用につながる。また、患者自身の細胞を多孔質材料に導入する新たな治療法につながり、欠損した組織や臓器の再構築に貢献する。
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