研究課題/領域番号 |
20K20199
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
Louis Fiona 大阪大学, 大学院工学研究科, 特任助教(常勤) (70838523)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | adipose tissue / breast reconstruction / vascularization / tissue injection / soft tissue regeneration / autologous / injection / bioreactor / bioprinting / high survival / injectable / cryopreservation / collagen microfibers / regenerative medecine / breast implant |
研究開始時の研究の概要 |
This research will assess the use of collagen microfibers to reconstruct human fat tissue with blood vessels, suitable for its longer survival after implantation as a natural breast implant for cancer patients.
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研究成果の概要 |
乳房再建は困難で、主な課題は再建した乳房への酸素・栄養供給不足であった。酸素・栄養を行き渡らせるためには血管構造が必要とする。そこで、コラーゲンマイクロファイバーをフィブリンゲルに埋め込み、ヒト乳房細胞を混合した注射用血管網形成脂肪組織(iPAT)を開発した。マウスの皮下移植実験で、iPATは3カ月後に非血管新生組織よりも高い細胞生存率と体積維持率を示した。これは、iPATには血管、リンパ管、神経血管が浸透しているためである。さらに、iPATは凍結保存可能で、自己細胞を使用した臨床応用も検証した。最後に、バイオプリンターとバイオリアクターを使用して組織のスケールアップを実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
欠損した軟部組織を治療するための脂肪組織再生技術は、幅広い臨床応用が期待できる。自家細胞から成るiPAT組織球体を大量に培養し、スケールアップに成功したことから本iPAT技術は非侵襲的な組織再生を可能とし、長期的な治療効果をもたらすことが出来る臨床現場に資する技術であることを見出した。
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