研究課題/領域番号 |
20K20225
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
福井 暁 大分大学, 医学部, 助教 (70631381)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 心房細動 / 心房線維化 / 心房低電位領域 / 心房細動アブレーション / 低電位領域 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトにおける心房線維化機序が解明できれば,その予防法や新規治療薬の開発に繋げられる.本研究は,実際に心房が線維化したヒトの血漿成分を使用することで,これまでの動物実験では得られなかったヒトにおける心房線維化の機序を検討できることが最大の利点と考えている.
|
研究成果の概要 |
左房低電位領域(≒左房線維化)の原因成分の特定を目的に研究を開始したが,これまでの実験結果から特定の成分を見出すことはできなかった.逆に,実験結果より,線維化と相関する血液成分が多岐にわたることが判明し,左房の低電位領域は特定の成分や原因によらないと考えた.このため、佐賀大学との共同研究より獲得した心房筋生検の技術を用いて、心房細動症例の右心房中隔側より検体を得て、ミトコンドリア形態異常と左房低電位領域に相関関係があるか検討した。しかし、これらの2つの因子に明らかな相関は認められなかった。以上の結果から、課題に対する成果は得られないと結論付けた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究結果より,線維化と相関する血液成分が多岐にわたることが判明し,左房の低電位領域は特定の成分や原因によらないことが明らかとなった.また、電子顕微鏡観察したヒト心房のミトコンドリア形態異常と左房低電位領域にも相関関係は認められなかった。 心房線維化の原因が多岐にわたることが原因と考えられた。ネガティブな結果であったが、この結果が今後の同分野の研究の参考となればと考えている。
|