研究課題/領域番号 |
20K20236
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
鍋嶋 洋裕 産業医科大学, 医学部, 非常勤医師 (10867518)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 画像解析中 / 3次元心エコー法 / 大動脈弁狭窄症 / 心エコー |
研究開始時の研究の概要 |
本国では、大動脈弁狭窄症(AS)患者数が急激に増加している。症候性重症ASの予後は不良だが、タイプによって心血管イベント発症リスクは異なる。左室収縮能正常だが、大動脈を介する圧較差の小さい奇異性低圧較差重症AS(PLPG-SAS)は、比較的予後が良いが、どの様な軽症~中等症AS患者がPLPG-SASになるかは不明である。本研究の目的は、3次元心エコーを用いた、PLPG-SASの自然歴の解明である。
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研究実績の概要 |
本学の三次元心エコーデータベースをもとに、対象症例の把握・絞り込みと、心エコー図検査画像の確認・エクスポート作業、画像の匿名化作業を終えている。匿名化された画像は、研究用の画像解析ソフトウェア(TomTec社TomTec Arena)にインポートを行なった。対応表は、鍵のかかる保管庫に保存している。三次元心エコー画像については、image qualityやvolume rateなどから、解析可能性についても評価を行なっており、解析不能症例は除外を行なった。二次元心エコー図画像も評価し、中等度以上の他の弁膜症の合併例も除外を行なった。各症例の背景因子(年齢、身長、体重、血圧、心拍数、自覚症状の有無、併存疾患(comorbidity indexの算出)、投薬内容)についても電子カルテにて収集を終えた。現在、三次元心エコー図画像の画像解析(左室拡張末期容積、左室収縮末期容積、左室駆出率、左室長軸方向ストレイン、右室拡張末期容積、右室収縮末期容積、右室駆出率、左室心筋重量)及び二次元心エコー図画像の解析(左房容積、左室流入血流速度波形、組織ドプラによる僧帽弁輪移動速度、大動脈弁通過血流速度、一回拍出量、三尖弁逆流圧較差、下大静脈径)を進めているところである。解析済み症例については、解析画像の記録を行い、検者間誤差に関する解析を行う準備も並行して進めている。現在、約半数の症例の画像解析を終了している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
症例の絞り込み、画像の匿名化作業に、予想外の時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
画像解析終了後に予後情報を収集する。2023年6月頃までに画像解析・統計解析を終え、2023年の7月から8月頃に、学術雑誌への投稿を行うことを目標として進めている。症例数からは、大動脈弁狭窄症の分類に分けての解析が行えるかは不透明であり、全分類を対象とした統計解析になる可能性が高いと考えている。
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