研究課題/領域番号 |
20K20255
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
|
研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
山下 拓真 国立医薬品食品衛生研究所, 遺伝子医薬部, 研究員 (10866528)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | ゲノム編集 / オフターゲット変異 / CRISPR-Cas / CRISPR-Cas9 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、幅広い遺伝性疾患を根治可能な遺伝子治療として、CRISPR-Cas9システムによるゲノム編集技術の応用が期待されている。しかしながら、標的配列と類似した配列を持つ目的外の部位での変異 (オフターゲット変異)が安全性の観点から問題となっている。 このような背景を受けて、本研究では、多数のオフターゲット変異候補配列を効率的に評価し比較することにより、オフターゲット変異を起こしうる塩基配列条件を明らかにする。本研究で得られる成果は、ゲノム編集製品のオフターゲット変異についての規制科学的評価の方法や、開発段階での安全性評価法の確立に寄与し、安全なゲノム編集治療の実現につながる。
|
研究成果の概要 |
近年、CRISPR-Cas9システムによるゲノム編集技術の治療応用が期待されているが、標的配列と類似した配列を切断することによる目的外の部位での変異 (オフターゲット変異)が安全性の観点から問題となっている。そこで本研究ではCas9による切断がどのような配列で起こりうるか評価した。その結果、標的と数塩基までのミスマッチを含む配列や、Cas9が認識するPAM配列が典型的な配列でない場合にも切断されうることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、ゲノム編集に伴うオフターゲット変異候補部位の予測評価の際には、ガイドRNAとの相補性を指標に、非典型的なPAM配列も含めて評価する必要があることが示された。現在利用されているオフターゲット変異予測プログラムではこのような配列が考慮されていない場合があり、起こりうるオフターゲット変異を見逃してしまう可能性に注意が必要であると考えられる。
|