研究課題/領域番号 |
20K20299
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補助金の研究課題番号 |
17H06249 (2017-2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2017-2019) |
研究分野 |
森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
酒井 正博 宮崎大学, 農学部, 教授 (20178536)
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研究分担者 |
引間 順一 宮崎大学, 農学部, 教授 (70708130)
稲田 真理 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(南勢), 研究員 (50723558)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
25,870千円 (直接経費: 19,900千円、間接経費: 5,970千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
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キーワード | エビ類 / 細胞培養 / 細胞増殖因子 / ウイルス疾病 / トランスクリプトーム解析 / リンパ様器官 / クルマエビ / 培養細胞株 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞の機能解析やウイルスの研究を行うにあたり株化細胞の存在は必須である。1980 年代中頃からエビ類においても長期培養可能な細胞株の樹立が試みられてきたが、未だ実現していない。本研究は、これまで試みが行われなかったエビ類の細胞の長期培養に最適なサプリメントの作製から、ヒトの株化細胞(ES 細胞やiPS 細胞)作製過程で使用されている最新技術(フィーダー細胞や遺伝子導入)を取り入れてクルマエビの細胞を株化させるまでを体系立てて行い、長期間培養可能または無限増殖能を持つエビ類の株化細胞を樹立する。
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研究成果の概要 |
本研究では、クルマエビのリンパ様器官由来の株化細胞樹立を目的として、初代培養において生細胞と死細胞の割合が大きく変化する培養開始3から6日目の細胞に着目し、これらのタイミングに何か特別な遺伝子の発現パターンの変化があると考えた。そこで、これらの細胞についてRNA-Seq解析を実施したところ、リンパ様器官組織細胞の培養4日目にVEGFシグナル経路やリボソーム関連タンパク質遺伝子群の発現が顕著に減少していたことから、これらの遺伝子群が細胞の増殖や分裂に関与していると推察した。将来、これらをサプリメントとして細胞培養系に添加することで長期培養を可能にする手がかりとする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、細胞の機能解析やウイルス研究を行うにあたり株化細胞は必須なツールであるエビ類の長期培養可能な細胞株の樹立が試みた。また、クルマエビ細胞の長期培養に最適なサプリメント分子の特定ができたことは、長期間培養可能なクルマエビ株化細胞を樹立するために今後大いに役立つと考えられる。
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