研究課題/領域番号 |
20K20307
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補助金の研究課題番号 |
17H06277 (2017-2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2017-2019) |
研究分野 |
生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 滋賀県立総合病院(研究所) |
研究代表者 |
伊藤 壽一 滋賀県立総合病院(研究所), その他部局等, 特任上席研究員 (90176339)
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研究分担者 |
西村 幸司 京都大学, 医学研究科, 助教 (20405765)
扇田 秀章 滋賀県立総合病院(研究所), その他部局等, 専門研究員 (20761274)
大西 弘恵 京都大学, 医学研究科, 研究員 (50397634)
山本 典生 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70378644)
田浦 晶子 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (70515345)
松本 昌宏 滋賀県立総合病院(研究所), その他部局等, 専門研究員 (80773811)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2020年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2017年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 人工内耳 / 蝸牛神経 / 再生 / ヒト多能性幹細胞(iPS) / 細胞移植 / 難聴 / 内耳 / 光刺激人工内耳 / iPS細胞移植 / ロボット手術 / オルガノイド / 聴神経 / 有毛細胞 / iPS / チャンネルロドプシン / 蝸牛神経(聴神経)( / ラセン神経節細胞 / ヒト多能性幹細胞(iPS細胞) / iPS細胞由来神経前駆細胞 / 聴神経(ラセン神経節細胞) / 間葉系幹細胞(MSC) / 聴力再生 / 蝸牛有毛細胞 / チャネルロドプシン / 再生医学 / トランスレーショナルリサーチ |
研究開始時の研究の概要 |
難聴は人口の高齢化に伴い、認知症との関連もあり、世界的な大問題となっている。しかし、内耳感覚細胞、ラセン神経節細胞の障害に起因する「感音難聴」は薬物治療は不可で、補聴器、人工内耳などの機器による聴覚補償が唯一の方法である。本研究では、再生医学を利用し、細胞移植による内耳細胞の再生と人工内耳の組み合わせで、難聴を克服させようとする計画である。特に移植細胞にはヒト人工多能性幹細胞を用い、人工内耳からの刺激には既存の電気刺激に加え、光ファイバーによる光刺激を用いることに新規性がある。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、新規人工内耳技術と蝸牛神経再生技術を融合させて、高度難聴者に対する新しい治療法を開発するものである。このため以下の研究を行った。1)高度感音難聴患者の病態を模した難聴動物モデル動物を作成した。2)移植細胞のソースとなる蝸牛神経前駆細胞をヒトiPS細胞から誘導した。3)難聴動物モデルにiPS細胞から誘導した神経前駆細胞を移植し、蝸牛神経再生の確認、聴覚機能再生を確認した。4)移植細胞にチャンネルロドプシン遺伝子を導入し、人工内耳からの刺激を電気ではなく、光によって行って、良好な聴力が得られるかを検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難聴に悩む人は世界人口の約5%であり、65 歳以上の3分の1が中等度難聴以上の難聴を抱えている。特に、高度難聴感音難聴者は治療不可であったが人工内耳が臨床応用されるに至り、世界中でこれまで40万人以上の高度感音難聴者が人工内耳の恩恵を受けている。人工内耳は優れた機器ではあるが、人工内耳を装着しても正常な聴力を獲得できるわけではない。本研究では人工内耳技術と蝸牛神経再生技術の融合による新規難聴治療法の開発のための基礎研究を行う。本研究の発想は申請者独自のものであり、学術的意義は大である。また、本研究が完成すれば、多くの難聴者がより良い聴力を獲得できることが期待され、社会的意義は大きい。
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