研究課題/領域番号 |
20K20312
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補助金の研究課題番号 |
17H06290 (2017-2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2017-2019) |
研究分野 |
人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鈴木 健嗣 筑波大学, システム情報系, 教授 (30350474)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
25,870千円 (直接経費: 19,900千円、間接経費: 5,970千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2018年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2017年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 人支援ロボティクス / 生体信号処理 / 顔面神経麻痺 / コミュニケーション / 表情生理計測 / コミニュケーション / 意識障害 / リハビリテーション支援 / 診断支援技術 |
研究開始時の研究の概要 |
情動表出行動である表情は,社会的なインタフェースとして人々のコミュニケーションに極めて重要な役割を果たしている.特に笑顔は,他者及び社会と共感・協調の心でつなぐ社会的な側面を有しており,世界的にも共通な重要な表情である.本研究では,「表情表出による社会性の機能再生支援」という新たな分野開拓を目指し,臨床医学・看護分野と連携しながらロボット工学・生体信号処理技術の高度化により笑顔を中心とした表情表出を支援するロボットマスクの実現に挑戦する.
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研究成果の概要 |
本研究では,他者及び社会と共感・協調の心でつなぐ社会的な側面を有する顔面表情に注目し,「表情表出による社会性の機能再生支援」という新たな分野開拓を目指し,臨床医学・看護分野と連携しながらロボット工学・生体信号処理技術の高度化により笑顔を中心とした表情表出を支援する一連の研究を行った.ここでは,ロボットの支援を受けて自身の残存機能と学習により新たな社会性機能を獲得する過程について研究を行い,疾患や障害を持つ方々をいかにして自然な顔表情を表出するように支援できるかという重要な問題に取り組み,実際に顔面神経麻痺患者の課題解決に資するロボットマスクを試作し,臨床研究によりその有効性を明らかにした,
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ここでは,専門家の知識を必要とする顔の定量的評価に寄与する幾何学的および時系列の特徴を明らかにするとともに,専門家の評価と整合性ある評価モデルを構築した.さらに,動作不全といった指標における定量評価の基盤となる新しい知見を提供するとともに,対象者らの詳細解析により専門家の評価特性を明らかにした.また,ロボットマスクの構築・実証を通じ,人の残存機能を活用して機械との相互作用による機能拡張を実現するとともに,新しいソフトロボット技術を利用した動作支援における方法論を提案することで,次世代の医療・生活支援技術への貢献と人と一体となり動作する支援機器という新たな分野を拓く等,学術的に大きな成果を得た.
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