研究課題/領域番号 |
20K20318
|
補助金の研究課題番号 |
18H05297 (2018-2019)
|
研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
|
配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2018-2019) |
審査区分 |
超高齢社会研究
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大方 潤一郎 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任教授 (60152055)
|
研究分担者 |
飯島 勝矢 東京大学, 高齢社会総合研究機構, 教授 (00334384)
荻野 亮吾 佐賀大学, 学校教育学研究科, 准教授 (50609948)
高橋 競 獨協医科大学, 医学部, 助教 (60719326)
税所 真也 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 研究員 (60785955)
後藤 純 東海大学, 工学部, 准教授 (80584408)
似内 遼一 東京大学, 高齢社会総合研究機構, 特任研究員 (90795999)
村山 洋史 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 専門副部長 (00565137)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
25,740千円 (直接経費: 19,800千円、間接経費: 5,940千円)
2020年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
|
キーワード | フレイル / 社会的活動性 / コホート研究 / プログラム / ソーシャル・ネットワーク / 地域活動館 / 社会的健康 / 住民運営の通いの場 / 居住環境点検 / フレイル予防 / アクションリサーチ / 介入プログラム / まちづくり / 健康自立寿命 / 資源の貧困化 / 生活の質 / フレイル(虚弱) / 加齢 / 社会的虚弱化 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者の健康自立寿命を延伸するため、分野横断的アプローチにより、フレイルと社会的活動資源や社会的活動性との関係を明らかにするとともに、フレイルの予防や健康自立寿命の延伸に資する社会的活動促進プログラム群を共創的に開発し、さらに、それら地域活動プログラムの普及のための社会的展開戦略を策定する。理論的枠組として、フレイルを加齢により保有するフィジカル・メンタル・ソーシャルな能力や資源が貧困化し脆弱性を抱えている状態と再定義した。これにより、社会的活動性の維持向上は、個人因子のみならず環境因子への介入(予防や支援)可能な対象となる。これをさらにコミュニティ活動として取組むプログラムとして策定する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、高齢者の社会的活動性の概念の検討を行った上で、低下の機制に関するデータの分析に基づき、活動性の維持・向上のためのプログラム開発と実装を行った。このうち、低下の機制については、千葉県柏市在住の高齢者を対象にしたコホート研究(柏スタディ)のデータを用いて、その機制を詳細に検討した。 次に、社会的活動性の維持・向上の方法については、千葉県柏市で、高齢者の通いの場である「地域活動館」の実装と検証と行った。2年間にわたる実装と検証の結果、日常生活圏域に多彩なプログラムが提供される場を設置することで、様々な利用動機を持つ後期高齢者を中心にソーシャル・ネットワークが維持されることが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、理論研究やコホート研究の知見に基づき、高齢者の社会的活動性の概念定義や、活動性が低下する機制を明らかにしたことが挙げられる。また、実装研究に基づき、活動性を維持・向上させる「地域活動館」方式を開発できたことも意義として挙げられる。社会的意義としては、社会的活動性を維持・向上させるプログラムの運用のポイントを明らかにできたことである。具体的には、移動範囲が狭まる高齢者が利用できる日常生活圏域への場の設置、様々な利用動機を持つ高齢者のニーズに対応した多彩なプログラムの提供、参加を促すプログラムの運用上・空間上の工夫、運営団体が協働しやすい協議会方式の導入といった要素である。
|