研究課題/領域番号 |
20K20353
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補助金の研究課題番号 |
18H05335 (2018-2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2018-2019) |
審査区分 |
中区分23:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
長谷見 雄二 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40298138)
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研究分担者 |
松山 賢 東京理科大学, 理工学研究科国際火災科学専攻, 教授 (10307704)
鈴木 恵子 総務省消防庁消防大学校(消防研究センター), その他部局等, その他 (50358800)
鍵屋 浩司 国立研究開発法人建築研究所, 防火研究グループ, 上席研究員 (90298191)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
24,570千円 (直接経費: 18,900千円、間接経費: 5,670千円)
2020年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2019年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2018年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
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キーワード | 火災 / 高齢化 / 歴史的建造物 / 過疎化 / 発展途上地域 / 火災感知 / 消火 / ネットワーク / 密集市街地 / 孤立集落 / 歴史的街並み / 初期消火 / 自主防災 / 建築ストック / ネットワーク化 / 自主消防 |
研究開始時の研究の概要 |
建て替えが進まない密集市街地、歴史的町並み、山間・離島の孤立集落等、常備消防力が不足する地域や高齢者施設等、避難困難者の多い施設に適した火災安全対策の枠組を提示し、本枠組の下、各種防災技術の有効性評価のための検証手法、基本となる防災技術のプロトタイプを開発する。いずれも火災拡大前の確実な鎮圧が核心的な課題であり、基本的には、近年、発達の著しい火災感知通報技術により火災を早期覚知し、火災が住民等の能力で対処できる規模に留まる間に鎮圧させられる技術開発の基盤構築を目標とする。
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研究成果の概要 |
本課題により、以下の成果を得た。①住宅系居室における火災成長過程のモデル化と初期消火で鎮圧可能な燃焼規模の把握、②既存木造建築の避難経路の遮煙・小屋裏延焼防止・ファサード開口部の延焼防止のための改修技術のプロトタイプの開発、③離島・山間集落における火災リスク・防災基盤の類型化、④火災の早期対応を必要とする地域における火災信号共有システム・火災鎮圧体制の実態調査と整備指針、⑤防災学習・防災訓練・消防機材管理の遠隔支援システムの枠組と基本コンテンツの開発。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、文化財建造物、高齢者施設等、初期消火の必要が大きい施設について、初期消火の設備・体制の計画・評価の枠組を提示できた。今後、防災設備や防災計画手法の開発指針となるであろう。歴史的木造建築活用の弱点である避難路の煙の侵入し易さ、小屋裏の急激な延焼、窓の延焼危険を解決する簡易な改修技術のプロトタイプを開発した。一部の成果については、更に民間資金等により実用化も果たした。 離島、山間集落、発展途上地域等、強力な常備消防力を持てない地域を想定し、火災の早期発見・早期消火による負担のスリム化を実現するためのSNSを含む防災インフラについて、地域特性を踏まえた目標性能・計画指針を提示した。
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