研究課題/領域番号 |
20K20369
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補助金の研究課題番号 |
18H05358 (2018-2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2018-2019) |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
和田 章 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 専任研究員 (90443051)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2020年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2019年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2018年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | 感染症 / 病原性原虫 / 金属元素 / 感染性原虫 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、マラリア原虫の生命活動に関与する金属元素の制御に着目した“金属元素ターゲッティング”の新手法を開拓する。具体的には、マラリア原虫の増殖抑制を発揮する金属親和性化合物を見出すと共に、マラリア原虫に対する増殖抑制効果の作用機序を分子レベルで解析する。さらに、マラリア感染症モデルに対する薬剤効果などについても評価することで、金属元素ターゲッティングに基づく創薬開発の有用性・潜在性を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、マラリア原虫の生命活動に不可欠な金属元素を標的とする低分子化合物を合成・活用することで、薬剤耐性原虫等の増殖機能を制御する「金属元素ターゲッティング」の新手法の開拓に取り組んだ。その結果、抗マラリア活性及び抗赤痢アメーバ活性を有する新たな金属親和性化合物を同定すると共に、それら化合物が発揮する増殖抑制効果等の作用機序を解析し、新たな創薬開発戦略としての金属元素ターゲッティングの有用性及び汎用性の一端を証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬剤耐性マラリア原虫の世界規模での感染拡大により、新規マラリア治療薬の早期開発が熱望されている。しかし、突然変異による薬剤耐性原虫の発生を抑制する新たな創薬戦略を創出することは容易ではない。そこで、本研究課題では、薬剤耐性マラリア原虫及び赤痢アメーバ原虫等に対して増殖抑制効果を発揮する「金属元素ターゲッティング」の新手法の開拓に取り組んだ。そして、本研究成果は、マラリアをはじめとする病原性原虫により発症する感染症に関する創薬研究の推進に貢献することが期待できる。
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