研究課題/領域番号 |
20K20372
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補助金の研究課題番号 |
18H05361 (2018-2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2018-2019) |
審査区分 |
中区分39:生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
白武 勝裕 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (90303586)
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研究分担者 |
財津 桂 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (30700546)
林 由美 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 講師 (30632707)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)
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キーワード | メタボローム解析 / 農作物 / 植物 / PESI/MS/MS / 探針エレクトロスプレー/タンデム質量分析 / 非破壊・リアルタイム分析 / アントシアニン / 非破壊・リアルタイム解析 / 接ぎ木和合・不和合機構 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,生物の代謝物を,生きたまま,非破壊で,抽出や前処理などの操作一切無しに,1検体わずか数秒で解析できる新しい質量分析装置「探針エレクトロスプレー/タンデム質量分析装置(PESI/MS/MS)」を,植物のメタボローム解析(代謝物の一斉解析)に初めて導入し,植物学研究,農作物研究,農業関連産業において有効な分析装置であることを示し,その実証例を提示することを目的としている.
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研究成果の概要 |
植物の色素成分であるアントシアニンをモデル代謝物として,新しい質量分析技術PESI/MS/MS(Probe Electrospray Ionization-Tandem Mass Spectrometry)が,従来法に比べて圧倒的に簡便・迅速に植物の代謝物を分析できる装置であることを示した.また,この方法が,針を試料に刺すだけで秒オーダーで分析ができ,しかも組織・細胞レベルの局所分析やイメージング分析が可能であることを示した.さらに,130化合物以上を5分以内に分析できるメソッドと,多変量解析や箱ひげ図の作成などを1 分以内に全自動で完了できるプラットフォームの作成にも成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人類は植物の代謝物を食料や栄養源として,また医薬品や工業原料,エネルギー原料として活用してきた.近年では,植物の代謝物を質量分析装置で分析することが多いが,その分析には多くの手間と時間を必要とする.本研究では,微細な針を試料に刺すだけで,秒オーダーで代謝物分析できる,新しい質量分析技術PESI/MS/MS(Probe Electrospray Ionization-Tandem Mass Spectrometry)が,植物の代謝物解析に有効であることを世界で初めて明らかにした.
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