研究課題/領域番号 |
20K20381
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補助金の研究課題番号 |
18H05373 (2018-2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2018-2019) |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
水口 裕之 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (50311387)
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研究分担者 |
仲瀬 裕志 札幌医科大学, 医学部, 教授 (60362498)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2020年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2019年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2018年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | ヒト小腸オルガノイド / ヒト小腸吸収上皮細胞 / 分化 / 創薬 / iPS細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ヒト腸オルガノイド培養技術を用いて、生検より得たヒト小腸組織からオルガノイドを作製し、さらにヒト小腸オルガノイドから吸収上皮細胞(単層膜)への培養方法を確立し、“吸収・代謝・排泄”を同時に評価できる新規in vitro評価系の開発を進める。本評価系は、経口投与製剤の開発における創薬プロセスの刷新・効率化に直結することが期待される。
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研究成果の概要 |
小腸吸収上皮細胞は、経口投与された薬物の吸収や排泄・代謝において重要な役割を担う。本研究では、近年確立されたヒト腸オルガノイド培養技術を用いて、ヒト小腸(十二指腸)オルガノイドから吸収上皮細胞への分化誘導技術の開発と、“吸収・代謝・排泄”を同時に評価できる新規in vitro評価系の開発を進めた。本オルガノイドは30継代(10e30倍)以上の細胞増幅が可能であり、単細胞化し、セルカルチャーインサートに単層培養したところ、極めて高い薬物代謝酵素活性やトランスポーター活性を示すことを明らかにし、薬物の吸収・代謝・排泄の正確な予測を可能にするプラットフォームになり得ることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりヒト小腸での“吸収・排泄・代謝”を同時に評価可能なin vitro評価系が開発されることで、現在までモデル&シミュレーションでしか予測できなかった薬物の消化管での利用率予測を正確に見積もることが可能となり、ヒト投与量の正確な見積もり、並びにより精度の高い薬物吸収過程における薬物相互作用の予測がin vitro試験で可能となる。即ち、小腸アベイラビリティを評価できる初めてのin vitroモデルの基盤が構築され、創薬プロセスの飛躍的な効率化が期待できる。これらは合理的な医薬品審査へも寄与し、もって国民の健康の増進に資することが期待される。
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