研究課題/領域番号 |
20K20407
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補助金の研究課題番号 |
19H05471 (2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2019) |
審査区分 |
超高齢社会研究
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
峯松 信明 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (90273333)
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研究分担者 |
齋藤 大輔 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (40615150)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
25,740千円 (直接経費: 19,800千円、間接経費: 5,940千円)
2022年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 外国語教育 / 音声教育 / 了解性 / 相互シャドーイング / 高齢化・少子化 / 外国人労働者 / ポステリオグラム / シャドーイング / 可解性 / 学習者相互シャドーイング / 高齢化社会支援 / 発音の相対化 / 外国語学習 / 音声情報処理 |
研究開始時の研究の概要 |
外国人労働者の受け入れが増加する中で,彼らの日本語コミュニケーションを支援する枠組みが求められている。労働者の音声を受け入れ先のスタッフがシャドーすることで,労働者の日本語音声のどこでコミュニケーションが困難となるのかがわかる。また,スタッフが方言話者であれば,スタッフの(母語話者としての)日本語音声を労働者にシャドーさせることで,スタッフの日本語のどこで労働者が困難を抱えているのかを炙り出せる。このように,互いが互いの音声のどこで困難を感じるのかを正直に報告し,それに基づいて相互理解しやすいコミュニケーション戦略を検討するインフラ構築を目指す。
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研究成果の概要 |
外国語学習者の音声は本人にとっては聞き取りやすいが,他者にとっては必ずしもそうではない。他者にとっての聞き取りやすさ(了解性)を,聴取者に学習者音声をシャドーさせ,「シャドー音声の崩れ」を「了解性の低さ」として時系列計測する方法を提案している。本研究では,聴取者を母語話者に限定せず,学習者も含めてシャドーさせ,更にシャドーされる環境を築き,会話当事者相互の了解性を分析した。a)発声者=ベトナム人日本語学習者,聴取者=日本語母語話者,b)発声者=中国人日本語学習者,聴取者=日本語母語話者及び中国人日本語学習者,c)発声者=世界中の英語学習者,聴取者=世界中の英語学習者,の三条件下で分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,提示音声を聴取しながら,聴取した通りにその場で復唱するシャドーイングを,学習者音声が即時的にどのように伝わったのかを音声として観測する手法として活用し,学習者と母語話者,更には学習者同士を結びつけ,互いに自分の音声がどう伝わっているのかを分析した。従来,聴取の様子をオンライン計測する手段は脳計測手段に頼っており,極めて高価な機器が必要であったが,本研究では外国語教育的に妥当な方法論で,極めて安価に計測手段を提供できた。学習者にしても,自身の音声が聞かれたその場でどう認識されているのかを初めて知ることができ,実用的価値の高い方法論を提供することができた。
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