研究課題/領域番号 |
20K20414
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補助金の研究課題番号 |
19H05482 (2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2019) |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
野中 健一 立教大学, 文学部, 教授 (20241284)
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研究分担者 |
厚 香苗 大東文化大学, 文学部, 准教授 (40598182)
小野 映介 駒澤大学, 文学部, 教授 (90432228)
竹中 千里 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (40240808)
橋本 操 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (80813443)
Mangin Alexandre 立教大学, 外国語教育研究センター, 教育講師 (70465376)
湯澤 規子 法政大学, 人間環境学部, 教授 (20409494)
吉澤 樹理 香川大学, 教育学部, 准教授 (20779855)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
25,610千円 (直接経費: 19,700千円、間接経費: 5,910千円)
2022年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2021年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2020年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 道具 / 生業 / 在来知識 / 資源利用 / 環境 / ネイチャーポジティブ / 物質文化 / 地理学 / 技能 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、在来知識に注目して生業道具資料から引き出せる情報を総合的に考察し、活用をめざす研究枠組みを構築する。さらにこれらを発展させて、知識と技能を地域の財産として次世代に保存・継承等、相続させる方策を考案する。そのために1)物質文化研究の学史的検討、2)収集・保存・記載情報の再検討と新たな手法の開発による在来知識の収集・保存・分析の統合的な研究モデルの構築、3)物質文化を活用した研究の発展、社会発信の活性化をめざす。
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研究実績の概要 |
本研究は、生業道具資料から引き出せる情報を自然人文社会科学諸分野から総合的に考察し、未来に向けて活用をめざす研究枠組みを構築する。さらに、知識と技能を地域の財産として次世代に保存・継承等、相続させる方策に結びつけることを目的として、その実証研究を進めている。本年度は、生業活動と生活道具の保持・活用の現地調査を実施した。ラオスの平原地帯に位置するドンクワイ村において、狩猟・漁撈・採集・農耕・紡織等の道具とその使用状況に関して悉皆調査を実施した。都市化の中で生業活動の急速な変化の中で現状を記録することができ、知識・技術の継承への資料とすることができた。地域活性化および観光活用による大型漁具の文化・技術継承について台湾膨湖諸島で現地調査を実施し、さらにワークショップを催して、実現に至った地域創生政策と地理学的手法の活用を検討した。埼玉県秩父地域では、竹縄作りに注目して、竹材からの製作過程を記録調査し、あわせて在来知識の科学的意味を探るための材料分析を進めた。保存会としての技術継承のあり方が明らかになった。埼玉県皆野町の農山村具展示館を対象として、保存資料の維持・管理方法の構築に関して、現存資料のデータベース化と適切な資料保管に関する収蔵環境のモニタリングついて実地研究を進めた。博物館での環境への関心と生業技術・知識の住民意識と展示活用について事例研究を進め、北海道のアイヌ文化、フランスの地域生業への関心を高めるための資料展示について現地調査を実施した。フランス人類学博物館のニコラ・セザル氏と生業技術と道具の市民への関心を高めるための展示について検討し、準備を進めた。資料の3Dデータ化について実験を進め、より簡便な利用と普及に向けた課題を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前年度までに新型コロナ感染症のまん延により困難であった海外調査を実施することができ、国内調査研究も成果を得てきたが、これまでの遅れのために展示研究がいまだできていない。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、国内では埼玉県秩父地方、岐阜県付知町で、海外ではフランス・パリ人類博物館、ラオス・ドンクワイ村等での展示研究を行い、これまでの研究成果をもとに道具への関心を高める社会発信を実施し、当初の研究目的を達成する。
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