研究課題/領域番号 |
20K20423
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補助金の研究課題番号 |
19H05493 (2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2019) |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
乾 敏郎 追手門学院大学, 名誉教授 (30107015)
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研究分担者 |
小川 健二 北海道大学, 文学研究院, 准教授 (50586021)
笹岡 貴史 広島大学, 脳・こころ・感性科学研究センター, 准教授 (60367456)
朝倉 暢彦 大阪大学, 数理・データ科学教育研究センター, 特任准教授(常勤) (70308584)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
25,220千円 (直接経費: 19,400千円、間接経費: 5,820千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2019年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
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キーワード | 外受容感覚 / 内受容感覚 / 異種感覚情報の統合 / コミュニケーション機能 / 自由エネルギー原理 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究プロジェクトでは、外受容感覚、自己受容感覚、内受容感覚(内臓感覚で自己の内部状態の情報)、全ての感覚の統合を扱う新しい理論的枠組みの構築を目指す。さらに内受容感覚に着目し、以下の2つの処理過程のメカニズムを実験的に解明し、Karl Fristonの「自由エネルギー原理」を基礎とした新しい枠組みの構築を目指す。 ①外受容・自己受容・内受容感覚の統合過程 ②外受容感覚と内受容感覚の統合過程 最終年度は前年度までの実験データに基づき、自由エネルギー原理に基づく、より一般的な多感覚統合過程の原理を構築する。
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研究成果の概要 |
本研究では行動実験、質問紙調査、fMRIによる脳活動計測、筋電・心電などの生理計測などを通じて、内受容感覚と外受容感覚、自己受容感覚の統合過程の諸特性を明らかにした。また能動的知覚・認知を形成する原理として、自由エネルギー原理(FEP)を取り上げ、この枠組で多感覚統合過程を合理的に説明できることを明らかにした。これはこれまでにない、全く新しい枠組みであり、内受容感覚を含む多感覚情報の統合メカニズムによって、個人差や様々な疾患系についてもうまく捉えることができることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では内受容感覚と外受容感覚、自己受容感覚の多感覚統合過程を合理的に説明できることを明らかにした。これはこれまでにない、全く新しい枠組みであり、内受容感覚を含む多感覚情報の統合メカニズムによって、個人差や様々な疾患系についてもうまく捉えることができることがわかった。本プロジェクトの成果は、基礎心理学の分野のみならず、AIやロボティクス、バーチャルリアリティなどの工学分野、発達障害等を対象とした臨床医学や特別支援教育、さらには言語、非言語コミュニケーション理論などに貢献できると考える。
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